【遊戯王MD】なんでこのカードがUR?「ブラック・ホール・ドラゴン」の使い方を解説

遊戯王マスターデュエル

前回の記事で、「テーマ外または採用率が低くて、よく分からないけどなんでこのカードURなん?」というカード「鉄騎の雷鎚」を紹介したが、引き続き今回も同じようなURカードを紹介しようと思う。

今回紹介するカードは「ブラック・ホール・ドラゴン」だ。

 

ブラック・ホール・ドラゴン

効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在し、フィールドのモンスターが自身を対象としないカードの効果で破壊された場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
②:このカードが特殊召喚した場合に発動できる。このターンのエンドフェイズに、デッキから「ブラック・ホール」1枚を手札に加える。
③:フィールドのこのカードは効果では破壊されない。

一部の界隈で話題に上がっている「ブラック・ホール・ドラゴン」は、「遊戯王マスターデュエル」のパック「ロード・オブ・ディメンション」で実装されたカードで、同パックには「炎王」や「ヴァルモニカ」が収録されている。「遊戯王OCG」では2023年7月発売の「AGE OF OVERLORD」で発売されたカードで、ODGと比較すると少し遅めの実装となった。このカードがURとなっている理由は、元ネタとなっている「ブラック・ホール」URだからだろうか。
余談だがこのカード、上の画像にもある通りロイヤルを当てているため、個人的にも何とか使い道を考えたいと切実に思っている。

 

①の効果は対象に取らない破壊をトリガーに自身を手札・墓地から特殊召喚する効果。名前の通り「ブラック・ホール」など対象を取らない破壊効果から特殊召喚されるが、この破壊は自分・相手を問わないため、破壊を中心にしたテーマデッキでも採用は出来る。例えば環境テーマの1つである「炎王」は「炎王の孤島」や「炎王神 ガルドニクス・エタニティ」の破壊効果はいずれも対象に取る効果ではないため、自身のモンスターを破壊した時に、このカードを場に出すことが出来る。また「炎王」モンスターはレベル8モンスターが多く、上記の「炎王神 ガルドニクス・エタニティ」はランク8モンスターのため、このカードを素材にすることも出来るので、1枚ピン差ししても面白いかもしれない。同じレベル8帯としては「ホルス」も相性が良く、こちらは「王の棺」の効果で対象に取らない破壊から「ホルス」モンスターを守ることが出来る。その他だと、「メメント」であれば自分のカードを破壊して展開するデッキのため相性も良い。「ドラゴン・目覚めの旋律」のサーチ対象であり、同じく破壊をトリガーに特殊召喚される「ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン」と共に「ブルーアイズ」デッキに組み込んでみても良さそうだ。

②の効果はエンドフェイズ時にデッキから「ブラック・ホール」をサーチする効果。タイミングが遅いため、出来れば相手ターンにこの効果を使いたい。
ここで「ブラック・ホール」についても解説すると、このカードは1999年2月に発売されたパック「Vol.1」に収録されたカードで、「遊戯王OCG」の最初の商品。まさに「ここから伝説は始まった」と言うべきカードの1枚だ。同パックには「ブラック・マジシャン」「暗黒騎士ガイア」「地割れ」「落とし穴」など、昔の遊戯王を象徴するようなカードが収録されている。「ブラック・ホール」は自分と相手のモンスター全てを破壊するカードで、相手モンスターのみ破壊する「サンダー・ボルト」の下位互換の様にも見えるが、昨今の遊戯王は破壊をメリットに転換できるカードも少なくなく、また「ブラック・ホール」を使う時は、得てして相手に押されている(自分フィールドにあまりカードが無い)状況の為、「ブラック・ホール」を使っても問題無いケースが多いだろう。また対象耐性のあるモンスターもまとめて破壊できるため、「ブラック・ホール」をサーチ出来る「ブラック・ホール・ドラゴン」にも一定の価値があるカードと言えるだろう。

③の効果は効果では破壊されない効果。「ブラック・ホール」はもちろんのこと、対象に取る破壊効果も防ぐことが出来る。ブラックホールで相手のモンスターを一掃し、①の効果で蘇生から3000のダイレクトアタックを決めよう。

 

以上が「ブラック・ホール・ドラゴン」に関する説明だ。効果自体は悪くないものの、このカード自身のサーチ手段が少なく、「ブラックホール」が先行1ターン目に使いにくいこともあり、環境に食い込むカードというのは少し厳しいかも知れない。とは言え古のカードに由来するモンスターというのは、古くから遊戯王を知っているプレイヤーにとっては、思わずニヤッとしてしまうカードであり、そういう意味ではURで実装してくれたのは、ある意味良かったのかもしれない。
URの為、中々カードを生成してまで使うという判断は難しいかもしれないが、引いた際はぜひ「ブラック・ホール」と一緒に採用して活躍させてあげてほしい。

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