【遊戯王OCG】フロムゲーの世界観を再現?「灰滅」カードと展開を解説

遊戯王OCG

2024年9月28日発売予定の新パック「WORLD PREMIERE PACK 2024」にて新規カテゴリ「灰滅(かいめつ)」の収録が発表された。「WORLD PREMIERE PACK」は遊戯王OCGの海外版「遊戯王TCG」で海外先行で実装されたテーマが収録されてパックだ。昨年の「WORLD PREMIERE PACK2023」では、「ゲート・ガーディアン」「ゴーティス」「GP(ゴールド・プライド」が収録された。

今回の新パック「WORLD PREMIERE PACK 2024」に収録される「灰滅」がどういったカードなのか、詳細や戦い方も含めて解説していこうと思う。

 

「灰滅」とは

「灰滅」のモンスターカードは闇属性・炎族で統一されており、魔法・罠、そして融合を駆使して戦うテーマだ。そのカードは、かの「FROM SOFTWARE」から発売されている「ダークソウル」や「ELDEN RING」を彷彿させるようなダークなイラストが特徴だ。カードデザインも人とドラゴンの争いを彷彿させるような、ファンタジーな世界観が表現されていて、カードゲームでありながらTRPGで遊んでいるような気分にもさせる。炎族のため「篝火」に対応しているのも少し狙っているのかもしれない。(ダークソウルシリーズにおいて「篝火」は重要な要素の1つ)

 

「灰滅」のテーマは「灰滅」の名が入っているモンスターカードと、「ヴェイドス」という名のついたモンスターカードの2種類に分かれている。そして「ヴェイドス」モンスターに「灰滅」の名が付いた人たちが立ち向かうといった構図になっている。その証拠に「ヴェイドス」モンスターの一部は相手フィールドに特殊召喚される効果を持ち、フィールドに「ヴェイドス」モンスターがいると効果が発動する「灰滅」モンスターがいるといった効果が盛り込まれているからだ。

 

フィールド魔法

「灰滅」においてフィールド魔法の存在は非常に重要であり、このカードに関する効果が複数用意されているため、まずはこのカードをフィールドに出すところから始めたい。このカードはこの世界をイメージする都のような存在なのだろう。

 

灰滅の都 オブシディム

フィールド魔法
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分ターンの間、相手フィールドの特殊召喚された表側表示モンスターは炎族になる。
②:自分エンドフェイズに、自分の墓地の「灰滅の都 オブシディム」1枚を対象として発動できる。そのカードをデッキの一番下に戻す。その後、自分は1枚ドローする。
③:フィールドゾーンのこのカードが、破壊された場合または除外された場合に発動できる。デッキから「灰滅」モンスター1体を特殊召喚する。

①の効果は自分ターンの間、相手フィールドの特殊召喚モンスターが炎族になる効果。「灰滅」は炎族に関する効果が多い為、その効果を強制的に使うことが出来る。相手モンスターをこの世界のモンスターに強制的にするといったイメージだろうか。
②の効果は自分エンドフェイズに、墓地の「灰滅の都 オブシディム」をデッキボトムに戻して1枚ドローする効果。このカードは破壊を前提でカードがデザインされているため、複数積むことになる。破壊され墓地にあるカードを戻すことで、繰り返し効果を使えるようになる。
③の効果はフィールド上のこのカードが破壊または除外された時「灰滅」モンスターをリクルートする効果。「灰滅」は能動的にフィールド魔法を破壊をする効果を持っているため、破壊することで後続の「灰滅」モンスターを呼ぶことが出来る。

 

「灰滅」メインモンスターカード

「灰滅」モンスターカードは全部で5種類。①の共通効果として「「灰滅の都 オブシディム」が存在する時手札から特殊召喚する効果」を持つ。このフィールド魔法は相手フィールドに置かれていても問題無く効果が使える為、まずはフィールドに「灰滅の都 オブシディム」を置くことから始めることになる。②の効果はそれぞれ固有の効果となるため、「灰滅」モンスターは比較的シンプルな効果となっている。

 

灰滅せし都の巫女

効果モンスター
星4/闇属性/炎族/攻1200/守1300
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「灰滅せし都の巫女」以外の「灰滅」カード1枚を手札に加える。

①の効果は「灰滅」モンスター共通の「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合手札から特殊召喚出来る効果。
②の効果は召喚・特殊召喚時「灰滅」モンスターをサーチする効果。

「灰滅」テーマと近しいイメージを持つ「ダークソウル」や「ELDEN RING」等においても「巫女」のような者が存在し、いずれも主人公を物語に導いているため、そのイメージにあった「サーチ効果」を内蔵しているのかもしれない。

 

灰滅せし都の呪術師

効果モンスター
星4/闇属性/炎族/攻1300/守1200
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:自分の墓地・除外状態の炎族モンスター3体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻す。この効果で「灰滅」モンスターをデッキに戻した場合、さらにデッキから「灰滅の都 オブシディム」1枚を手札に加える事ができる。

①の効果は「灰滅」モンスター共通の「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合手札から特殊召喚出来る効果。
②の効果は墓地・除外状態の炎族モンスター3体をデッキに戻し、それが「灰滅」モンスターだった場合「灰滅の都 オブシディム」をサーチする効果。墓地・除外モンスターを戻す必要があるため、初動にはならず中盤以降の継戦力を高める効果。

 

灰滅せし都の先懸

効果モンスター
星4/闇属性/炎族/攻1700/守 100
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:相手フィールドに攻撃力2800以上のモンスターが存在する場合、このカードをリリースし、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に戻す。

①の効果は「灰滅」モンスター共通の「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合手札から特殊召喚出来る効果。
②の効果は相手フィールドに攻撃力2800以上のモンスターがいる時、自身をリリースして相手のカードをバウンスする効果。相手依存にはなるものの「滅亡龍 ヴェイドス」は相手フィールドに送る効果があるため、能動的に満たすことが出来る。また相手のカードではなく「滅亡龍 ヴェイドス」を自身の手札に戻せば、「滅亡龍 ヴェイドス」の効果で相手のカードを破壊する事も出来る。

 

灰滅せし都の英雄

効果モンスター
星7/闇属性/炎族/攻2600/守2100
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:自分・相手のメインフェイズに、フィールドの炎族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。この効果で「滅亡龍 ヴェイドス」を破壊した場合、さらにデッキから「灰滅の都 オブシディム」1枚を自分のフィールドゾーンに表側表示で置く事ができる。

①の効果は「灰滅」モンスター共通の「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合手札から特殊召喚出来る効果。
②の効果は自分・相手のメインフェイズにフィールドの炎族モンスターを破壊し、「滅亡龍 ヴェイドス」だった場合、「灰滅の都 オブシディム」を表側表示で置く効果。「灰滅の都 オブシディム」が場にあれば、自分のターン限定で、相手のモンスターを破壊出来る。相手ターンの場合「炎族」となる効果は消失する物の、「滅亡龍 ヴェイドス」を対象に破壊することで、「滅亡龍 ヴェイドス」の効果でフィールドのモンスターを全て破壊する効果を誘発出来る。

「灰滅の都 オブシディム」がフィールドにあるかどうかが非常に重要なモンスターカードであり、さらに「滅亡龍 ヴェイドス」に関する効果を持っているため、「灰滅」テーマにおける重要なキャラなのかもしれない(名前に「英雄」の文字もついているし)。

 

灰滅せし都の王

効果モンスター
星8/闇属性/炎族/攻1400/守2700
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドゾーンに「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:自分メインフェイズに発動できる。手札から「灰滅せし都の王」以外の「灰滅」モンスター1体を特殊召喚する。相手フィールドに攻撃力2800以上のモンスターが存在する場合、代わりにデッキから選ぶ事もできる。

①の効果は「灰滅」モンスター共通の「灰滅の都 オブシディム」が存在する場合手札から特殊召喚出来る効果。
②の効果は手札の「灰滅」モンスターを特殊召喚し、相手フィールドに攻撃力2800以上のモンスターがいる時リクルートする効果。このカードが①の効果を使って場に出した時は、その他の「灰滅」モンスターも手札からの特殊召喚出来る為、「滅亡龍 ヴェイドス」が相手の場にいる時に発動できるリクルート効果を狙いたい。

 

 

「灰滅」メインモンスターの効果をまとめると

・巫女…サーチ
・呪術師…デッキリソース回復+ドロー
・先懸…バウンス
・英雄…カード破壊
・王…「灰滅」モンスターカードを手札から特殊召喚またはリクルート

となり、割とシンプルな構成となっている。

 

「ヴェイドス」メインモンスターカード

「灰滅」のテキストを含まない「灰滅」に関するモンスターカード。「ヴェイドス」の名が付くメインモンスターは1種。ドラゴンのような見た目だが炎族である。カードストーリー的には「滅亡龍 ヴェイドス」は「灰滅」のモンスターと敵対する存在のようだ。

滅亡龍 ヴェイドス

効果モンスター
星9/闇属性/炎族/攻2800/守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、フィールドゾーンのカード1枚を対象として発動できる。このカードを手札から相手フィールドに特殊召喚し、対象のカードを破壊する。その後、デッキから「灰滅」永続罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドにセットできる。
②:このカードが相手フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。フィールドのモンスターを全て破壊する。

①の効果は互いのメインフェイズに、フィールド魔法を対象に破壊し、自身を相手フィールドに特殊召喚し、その後デッキから「灰滅」永続罠カードのサーチかセットする効果。フィールド魔法はどんなカードでもいい為、破壊をトリガーにするカードの破壊手段としても採用は可能。「灰滅の都 オブシディム」が破壊されれば、カードの効果で「灰滅」モンスターをリクルート出来る為、そのまま展開を行う事が出来る。破壊後サーチまたはセットするカードは、 「終わりなき灰滅」または「果てなき灰滅」のため、それぞれ状況に合わせてカードを選ぼう(詳細は後述)。
②の効果は相手フィールドから墓地に送られた時フィールドのモンスターを全て破壊する効果。相手フィールドに送られたこのカードを相手がシンクロやリンクの素材にしたときも効果が発動するため、素材利用を抑制する事が出来る(エクシーズ召喚の場合は不発になるので注意)。

フィールド魔法を破壊して自身を特殊召喚し永続罠を構えて戦う姿、その後「灰滅」モンスターが出てくる一連の流れは、この世界の都を破壊しながら降臨する「ヴェイドス」と、それと戦う「灰滅」の人たちをイメージしているのかもしれない。

 

EXモンスターカード

EXモンスターカードは全2種。「灰滅」と「ヴェイドス」それぞれ1種ずつあり、恐らく両陣営のエース的な存在だと思われる。効果もそれぞれ戦闘や破壊など、相手フィールドに影響を及ぼす効果を持っている。

 

灰滅せし成れの果て

融合・効果モンスター
星8/闇属性/炎族/攻2900/守2400
炎族モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが融合召喚した場合、自分の墓地のフィールド魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
②:このカードが相手の炎族モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。その相手モンスターを破壊する。この効果を自分のターンに発動した場合、このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。

「灰滅」の名が付く融合モンスター。素材は「炎族」モンスター2体のため「灰滅」モンスターカード2体から融合召喚可能。「灰滅の都 オブシディム」が場にあれば、自分のターン限定ではあるが、「超融合」や「灰滅」永続罠カード「果てなき灰滅」で、相手モンスターを除去しながら融合召喚出来る。

①の効果は融合召喚時墓地のフィールド魔法カードをサルベージする効果。主に「灰滅の都 オブシディム」が対象となるだろうが、破壊で墓地に送ったカードの再利用が出来る。
②の効果は相手炎族モンスターの戦闘時破壊と連続攻撃が出来る効果。「灰滅の都 オブシディム」が場にあれば戦闘において有利に働くことが出来る。

恐らくカードデザインとしては「灰滅」の人たちの上位格の存在で、融合召喚時に都をサルベージ=復活させる効果や、敵対する炎族モンスター(この場合「滅亡龍 ヴェイドス」を想定)に対して一方的に破壊できるなど、「灰滅」陣営における救世主として描かれていると思われる。

 

滅亡き闇 ヴェイドス

融合・効果モンスター
星10/闇属性/炎族/攻3000/守1700
「滅亡龍 ヴェイドス」+レベル9以下の炎族モンスター2体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが融合召喚した場合に発動できる。相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードは効果では破壊されず、相手はこのカードをモンスターの効果の対象にできない。
③:相手がフィールドの魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、自分のフィールドの表側表示の「灰滅」カード1枚を墓地へ送って発動できる。そのカードを破壊する。

「ヴェイドス」と名の付く融合モンスター。素材指定に「滅亡龍 ヴェイドス」とレベル9以下の炎族モンスター2体とかなり重い為、「超融合」や「灰滅」永続罠カード「果てなき灰滅」で、なるべく相手のモンスターを使って融合召喚するのが良いだろう。

①の効果は融合召喚時相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する効果。このカードの素材となる「滅亡龍 ヴェイドス」はフィールドから墓地に送られると全てのモンスターカードを破壊する効果が発動するため、このカードの効果も含めて、相手の盤面をリセットする事が可能。
②の効果は効果耐性とモンスターの効果の対象耐性効果。「滅亡龍 ヴェイドス」のモンスター破壊効果も防ぐことが出来る。
③の効果は相手の効果の発動時に「灰滅」カードを墓地に送って破壊する効果。無効には出来ないものの、相手のカードを対象に取らず破壊する事が出来る。

「滅亡龍 ヴェイドス」を融合素材にしているため、その上位の存在と言えるモンスター。破壊耐性効果が付いているため、「灰滅せし成れの果て」の戦闘時の破壊効果は効かず、攻撃力も100ポイント高い為、破壊は非常に困難。「滅亡龍 ヴェイドス」の第二形態のような位置づけなのかもしれない。

 

魔法カード

「灰滅」に関する魔法カードは、「灰滅」の名が付くカードが「灰滅の都 オブシディム」を含め全3種。「灰滅」の名が付かない「灰滅」関連カードが1種となっている。「灰滅」魔法カードは「灰滅せし都の巫女」からサーチ可能。

 

灰滅の復燃

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:「灰滅の復燃」以外の自分の墓地・除外状態の「灰滅」カード1枚をデッキの一番下に戻し、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

①の効果は相手モンスターの効果を無効にする効果。墓地・除外状態の「灰滅」カードをデッキボトムに戻す必要があるため、デッキリソースを回復する点ではメリットとなる。シンプル故汎用性も高い。

 

灰滅の憤怒

通常魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:デッキから炎族・闇属性モンスター1体を墓地へ送る。その後、自分の墓地からレベル5以上の炎族モンスター1体を手札に加える事ができる。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は炎族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、炎族の融合モンスター1体を融合召喚する。

①の効果は炎族・闇属性モンスターの墓地送りし、レベル5以上の炎族モンスターをサルベージする効果。「灰滅」モンスターまたは「滅亡龍 ヴェイドス」を墓地送りし、サルベージするため擬似的なサーチ効果となる。ただし、発動後炎族モンスターしかEXデッキから特殊召喚出来なくなる制約が付くため、汎用カードの使用制限は注意。
②の効果は炎族の融合モンスターを融合召喚する効果。手札に来た「灰滅」モンスターや「滅亡龍 ヴェイドス」を使って、そのまま融合召喚が行える。

 

ヴェイドスの目覚め

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:デッキから「灰滅の都 オブシディム」1枚を自分か相手のフィールドゾーンに表側表示で置く。その後、相手のフィールドゾーンにカードが存在する場合、デッキからレベル5以上の炎族・闇属性モンスター1体を手札に加える事ができる。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は炎族モンスターしかデッキ・EXデッキから特殊召喚できない。

「灰滅」の名が付かない「灰滅」関連の速攻魔法カード。「灰滅」の名が付かないので「灰滅せし都の巫女」でサーチは出来ないがその分効果は強力。

①の効果は「灰滅の都 オブシディム」を自分か相手のフィールドゾーンに表側表示で置き、その後デッキからレベル5以上の炎族・闇属性モンスターをサーチする効果。相手フィールドに置いたときのみサーチ効果を使用できるため、「灰滅せし都の英雄」「灰滅せし都の王」「滅亡龍 ヴェイドス」のいずれかをサーチすることになる。発動後は、炎族モンスターしかデッキ・EXデッキから特殊召喚出来なくなる制約が付くため、汎用モンスターをフィールドに出す場合は、カード効果の発動順を意識した方が良い。

 

罠カード

「灰滅」に関する罠カードは、全て永続罠カードで全2種。「灰滅せし都の巫女」からサーチまたは、「滅亡龍 ヴェイドス」の効果でフィールドにセットする事が出来る。

 

終わりなき灰滅

永続罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、自分の墓地から「灰滅」モンスターか「滅亡龍 ヴェイドス」1体を手札に加える事ができる。
②:元々の持ち主が自分となる相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのコントロールを得る。その後、相手フィールドの全ての表側表示モンスターの攻撃力をターン終了時まで対象のモンスターの元々の攻撃力分ダウンできる。

①の効果は発動時「灰滅」モンスターか「滅亡龍 ヴェイドス」をサルベージする効果。「灰滅の都 オブシディム」が場にあれば、手札から特殊召喚が可能。
②の効果は相手モンスターを元々の持ち主のコントロールに移し、その後そのモンスターの攻撃力分だけ相手のモンスターの攻撃力を下げる効果。相手フィールドに特殊召喚した「滅亡龍 ヴェイドス」を自分のフィールドに戻すことが出来、さらに相手モンスターの弱体化も狙える。

 

果てなき灰滅

永続罠
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズに発動できる。「滅亡龍 ヴェイドス」を含む、自分・相手フィールドのモンスターを融合素材とし、炎族の融合モンスター1体を融合召喚する。この効果で融合召喚したモンスターの攻撃力は、融合素材としたモンスターの数×500アップする。
②:自分の墓地から炎族・闇属性モンスター1体とこのカードを除外して発動できる。相手フィールドのモンスターはターン終了時まで炎族になる。

①の効果は「滅亡龍 ヴェイドス」を含む、自分・相手フィールドのモンスターを素材に炎族モンスターを融合召喚し、素材にしたモンスターの数×500攻撃力をアップする効果。融合召喚先は「灰滅せし成れの果て」か「滅亡き闇 ヴェイドス」。「灰滅の都 オブシディム」があれば、自分のターンに限り相手フィールドの「滅亡龍 ヴェイドス」や相手モンスターを素材に融合召喚出来る為、攻撃力アップも含めて一気にゲームエンドまで持っていくことも不可能ではない。
②の効果は相手フィールドのモンスターを炎族にする効果。墓地の炎族・闇属性モンスターを除外する必要はあるが、「灰滅の都 オブシディム」でカバーできない相手ターンでも炎族に出来る為、同名カードと合わせて利用したり、「灰滅せし都の英雄」や「灰滅せし成れの果て」の妨害効果も相手ターンに使えるようになる。

 

 

「灰滅」の基本展開

基本的な展開としては、フィールドに「灰滅の都 オブシディム」を用意しつつ、「滅亡龍 ヴェイドス」を相手フィールドに出すところを目指す。そこから先はサーチする罠カードによって妨害の種類を変えていくと良いだろう。

 

展開1:「終わりなき灰滅」ルート

初動:ヴェイドスの目覚め

■自分ターン
「ヴィエイドスの目覚め」の効果。「灰滅の都 オブシディム」を相手フィールドに表側表示で置き「滅亡龍 ヴェイドス」をサーチ。
「滅亡龍 ヴェイドス」の効果で「灰滅の都 オブシディム」を破壊し、相手フィールドに特殊召喚。「終わりなき灰滅」をセット。
・破壊された「灰滅の都 オブシディム」の効果で「灰滅せし都の王」をリクルート。
・手札から「灰滅せし都の王」を特殊召喚。相手フィールドに「滅亡龍 ヴェイドス」がいるため「灰滅せし都の英雄」をリクルート。
「灰滅せし都の英雄」の効果で相手フィールドの「滅亡龍 ヴェイドス」を破壊し「灰滅の都 オブシディム」を自分フィールドに表側表示で置く。
・エンドフェイズに「灰滅の都 オブシディム」の効果で墓地の「灰滅の都 オブシディム」をデッキに戻して1枚ドロー。

■相手ターン
「終わりなき灰滅」の①の効果で「滅亡龍 ヴェイドス」をサルベージ。
「滅亡龍 ヴェイドス」の効果で「灰滅の都 オブシディム」を破壊し相手フィールドに特殊召喚。「灰滅」永続罠カードをセット。
「滅亡龍 ヴェイドス」「灰滅せし都の英雄」で破壊して、「滅亡龍 ヴェイドス」の効果で相手モンスターを破壊。または、「終わりなき灰滅」の②の効果で「滅亡龍 ヴェイドス」のコントロールを元に戻し、相手モンスターを弱体化。

 

展開2:「果てなき灰滅」ルート

初動:ヴェイドスの目覚め

■自分ターン
「ヴィエイドスの目覚め」の効果。「灰滅の都 オブシディム」を相手フィールドに表側表示で置き「滅亡龍 ヴェイドス」をサーチ。
「滅亡龍 ヴェイドス」の効果で「灰滅の都 オブシディム」を破壊し、相手フィールドに特殊召喚。「果てなき灰滅」をセット。
・破壊された「灰滅の都 オブシディム」の効果で「灰滅せし都の王」をリクルート。
・手札から「灰滅せし都の王」を特殊召喚。相手フィールドに「滅亡龍 ヴェイドス」がいるため「灰滅せし都の巫女」をリクルート。
「灰滅せし都の巫女」の効果で「灰滅の復燃」をサーチしセット。

■相手ターン
「果てなき灰滅」の効果で相手フィールドの「滅亡龍 ヴェイドス」と自分フィールドの「灰滅せし都の王」「灰滅せし都の巫女」を素材に「滅亡き闇 ヴェイドス」を融合召喚。
「滅亡き闇 ヴェイドス」の効果で相手の魔法・罠カードを破壊。「滅亡龍 ヴェイドス」の効果でフィールドのモンスター破壊。
「灰滅の復燃」の効果で相手の効果モンスターを無効。

  

 

総評

「灰滅」と「ヴェイドス」との闘いをカードデザインに落とし込んだ部分にストーリー性が感じられ、相手モンスターを使った融合など独自の戦い方を行う、非常に面白いテーマだ。またモンスター効果も「灰滅」モンスターは比較的シンプルなので、思った以上に戦いやすい。

一方で一部のカードの効果発動時に炎族・闇属性縛りが付いたり、「灰滅」モンスターが炎属性では無いため「賜炎の咎姫」の効果が受けられないなど、若干の使いにくさは否めない。また妨害数もそこまで豊富なわけではないのも気になるところだ。とは言え、初期の実装時に比べればカードプールは格段に増えており、今後更に追加カードが実装させる可能性も無くはないので、いろんな遊び方を試してみると良いだろう。

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