2024年8月24日発売のデッキビルトパック「クロスオーバー・ブレイカーズ」に、新規テーマ「ライゼオル」が収録される。既に収録カードは全て発表されており、デッキを考えている人も少なくないだろう。かく言う自分も面白そうなテーマではあるので、今からデッキ構築や必要なカードを集めているところだ。
しかし、最近遊戯王にはまった人が「クロスオーバー・ブレイカーズ」のテーマに興味を持ったとしても、そこから更にカードを集めるのは少し大変かもしれない。デッキビルドパックはそのパック１つでデッキを構築できることコンセプトとしているが、それでも汎用カードや相性の良いカードは他から集めなくては流石にデッキとしては機能しない。ショップや通販でシングル買いをすることにまだ抵抗がある人にとっては、なるべく既存のカードでデッキを組みたいところだ。
そこで今回は、現在も発売中の実戦レベルの構築済みデッキ「TACTICAL-TRY DECK（タクティカルトライデッキ）」のカードを使って「ライゼオル」デッキを組んでみようと思う。「タクティカルトライデッキ」であれば、最近遊戯王にはまった人でも持っている可能性もあり、また「増殖するG」や「灰流うらら」など必須級の汎用カードは収録済のため、デッキ構築のハードルが格段に下がるというものだ。
もしこれから「ライゼオル」デッキを組んでみたいと思う人の参考になれば幸いだ。ちなみに「ライゼオル」カードの詳細については各記事を参考にしてほしい。
「ライゼオル」＋「タクティカルトライデッキ」デッキレシピ
今回採用するカードは「クロスオーバー・ブレイカーズ」に収録されるカードと、「タクティカルトライデッキ」３種類のデッキに収録されているカードのみ採用している。
「ライゼオル」カードの採用について
「ライゼオル」のメインモンスターカードについてだが、一部カードは複数枚採用しなくても良さそうなカードもあるが（パルマなど）一旦３枚ずつ全て採用とした。魔法・罠カードは必要枚数を採用。「ライゼオル」EXモンスターに関しては「強欲で金満な壺」と「金満で謙虚な壺」を入れているため、MAX３枚採用している。その他のEXモンスターに関しては、「クロスオーバー・ブレイカーズ」で採録されるランク４モンスターをそれぞれ採用。
フィールド魔法の「ライゼオル」クロスは初動や展開にはならないため１枚採用としたが、破壊されたケースを考慮して２枚採用でもいいかもしれない。「ライゼオル・プラグイン」も初動にはならないが展開を広げることが可能なため、３枚採用。「ライゼオル・ホールスラスター」は墓地効果の使用も想定して２枚採用とした。
「タクティカルトライデッキ」からの採用カードについて
続いて「タクティカルトライデッキ」から採用したカードに関してだが、まず汎用的なカード「灰流れうらら」「増殖するG」「墓穴の指名者」「抹殺の指名者」「無限泡影」はMAX枚数の採用。「強欲で金満な壺」と「金満で謙虚な壺」についてだが、今回の構築にあたりEXデッキに入れられそうなモンスターカードが少なかったため、それぞれ採用している。
モンスターカードだが「ライゼオル」デッキは「ランク４のＸモンスターしかＥＸデッキから特殊召喚できない」制約が付くため、レベル２帯及びランク２・リンクモンスターが軸の「イビルツイン」や「スプライト」、レベル５帯及びエクシーズモンスターが主体の「サイバードラゴン」は不採用。唯一制約に引っかからない「エルドリッチ」であれば検討の余地はあるが、そこまでシナジーがあるわけではないので一旦は除外。結果メインモンスターは「ライゼオル」モンスターのみとした。
EXモンスターに関しては、「ライゼオル」はエクシーズモンスターが主体のため、「天霆號アーゼウス」は採用。また「ライゼオル」の効果を使う前、または相手ターンであれば「ランク４」の縛りは発生しないため、「I：Pマスカレーナ」をはじめとしたリンク汎用モンスターをそれぞれ採用とした。
魔法に関しては「プラグイン」や「ノード」の効果は、墓地のモンスターを利用するため「おろかな埋葬」を採用。「ホールスラスター」の墓地効果を使うために「おろかな副葬」も採用している。後は空いた枠に汎用的な魔法カードを入れて完成だ。
「タクティカルトライデッキ」に収録されているテーマがコンセプトを決めた上での構築となっているため「ライゼオル」との相性はそこまで良くはないが、「ライゼオル」は初動カードが「ソード」「アイス」「エクス」と計９枚あるため、上記のデッキでもある程度回すことが出来る。壺も入っているため、思ったよりも手札事故は起こらないのでとりあえず「ライゼオル」を試してみたいと思っている人にはおススメの構築だ。
後は初動にならない「ノード」や「パルマ」、「プラグイン」の枚数をもう少し減らして、「エルドリッチ」カードを採用して見ても面白いかもしれない。
その他に採用したいカード
上記のデッキレシピでもある程度戦うことは出来るが、やはりここから更にデッキを強化していきたいだろう。そこで「ライゼオル」と相性の良いカードをいくつか紹介するので、シングルで買う時の参考にしてもらいたい。
「斬機」カード 【価格：各100円前後】
「斬機」は「サイバース族」で構成されたテーマで、テーマ内のカードのレベル及びランクは全て４の倍数で構成されている。一部のカードには「サイバース族」しか特殊召喚出来ない制約が発生するが、それ以外のカードを採用することで「ランク４」の出張が可能だ。
採用カード
メインデッキ
・「斬機サーキュラー」
・「斬機ダイア」
・「斬機ナブラ」
・「斬機方程式」
・「斬機超階乗」
EXデッキ
・「塊斬機ダランベルシアン」
・「塊斬機ラプラシアン」
「ライゼオル」モンスター２体で「塊斬機ダランベルシアン」をエクシーズ召喚し「斬機サーキュラー」をサーチ。「斬機サーキュラー」の効果で「斬機超階乗」をサーチすれば、相手ターンに「塊斬機ラプラシアン」をエクシーズ召喚出来る。
ちなみにここに記載されているカードは全て１００円前後で販売されているため、リーズナブルなところもポイントが高い。
フレシアの蟲惑魔 【価格：100円前後】
「フレシアの蟲惑魔」は蟲惑魔テーマのエクシーズモンスターだが、素材はレベル４モンスター２体のため、「ライゼオル」デッキでも採用が可能だ。そして「フレシアの蟲惑魔」はデッキから「ホール」罠カードを墓地に落とすことで、そのカード効果を使える効果を持っているので、「ホール」名称の「ライゼオル・ホールスラスター」の効果を使用できるため相性が良い。とは言えそれ以外の効果は使えないのと、「ライゼオル・ホールスラスター」が来ることはバレているため、それらを踏まえた立ち回りが求められる。
No.41 泥睡魔獣バグースカ 【価格：150円前後】
「No.41 泥睡魔獣バグースカ」はレベル４モンスター２体で特殊召喚出来る汎用エクシーズモンスターだ。このカードが守備表示の時、表側表示のモンスターを強制的に守備表示にし、更に守備表示モンスターの効果を無効化する効果を持つ。相手が「増殖するG」を発動してこちらが動きにくい時、お茶を濁すために「バグースカ」を出してターンエンドという動きも出来るので、緊急時に使用したい。また攻撃表示の時は効果破壊及び対象無効効果が付与されるため、「天霆號アーゼウス」の特殊召喚も狙いやすい。
ヘルフレイムバンシー 【価格：100円前後】
「ヘルフレイムバンシー」もレベル４モンスター２体で特殊召喚できる汎用エクシーズで、デッキから炎族モンスターのサーチ・墓地落とし効果を持つ。「ライゼオル」の炎族モンスターは「アイス・ライゼオル」と「エクス・ライゼオル」が存在し、共に初動・展開効果を持つカードのため、これらのカードを手札に加えよう。墓地効果は無いが、「ノード・ライゼオル」は墓地から蘇生する効果を持っているため、墓地落とし効果を選ぶことも出来る。
篝火 【価格：800円前後】
「篝火」はレベル４以下の炎族モンスターをサーチする効果で、「ヘルフレイムバンシー」同様「アイス・ライゼオル」か「エクス・ライゼオル」を手札に加えられる非常に強力なカードだ。「ライゼオル」デッキを組む人はぜひ採用してもらいたいが、価格が８００円前後と少し高めなのと、現環境トップの「スネークアイ」等で採用されているため、規制の可能性が高いという点は注意しておこう。
メレオロジック・アグリゲーター 【価格：100円前後】
「メレオロジック・アグリゲーター」はレベル９モンスター２体以上で特殊召喚出来るエクシーズモンスターだ。だが、「ライゼオル」デッキでフィールドに出すことはなく、重要なのは墓地効果であり「墓地へ送られた時フィールドの表側表示カード１枚を無効にする効果」を持つ。「エクス・ライゼオル」は手札から特殊召喚する際ＥＸデッキのエクシーズモンスター１体を墓地へ送るため、このカードを落とせば無効効果が使える。また「ライゼオル・デッドネーダー」は特殊召喚時墓地のモンスターを素材にする効果を持っているため、墓地にあるこのカードを素材にすれば、効果を使った時再び無効効果が使えるので、使いまわすことが可能だ。
その他にも素材縛りの無いランク４汎用エクシーズモンスターはたくさんあるので、ぜひ自分のお気に入りのモンスターを採用してみよう。
「No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド」…無効効果
「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」…攻撃力アップ
「No.101 S・H・Ark Knight」…吸収
「励輝士 ヴェルズビュート」…フィールドリセット
「鳥銃士カステル」…裏側、デッキバウンス
「No.60 刻不知のデュガレス」…ドロー、蘇生、攻撃力２倍
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