【遊戯王OCG】確定ターンスキップ!アルカナフォース新規詳細及び展開を解説

遊戯王OCG

2024年10月26日発売予定の新パック「SUPREME DARKNESS(スプリーム・ダークネス)」にて、「アルカナフォース」の新規カードの収録が「遊戯王OCGタイムズ」で発表された。

「アルカナフォース」は2008年発売の「LIGHT OF DESTRUCTION」でカテゴリ化したテーマで、コイントスによって異なる効果が発動する効果をもつ天使族・光属性のモンスター群だ。基本的にコインの表が出ると自分に有利な効果、裏が出ると自分に不利な効果となるため、安定してコイントスの表を出す仕組みが必要となる。その為、フィールド魔法「光の結界」を使い、表を出しながら戦うのが「アルカナフォース」の戦い方だ。

とは言え、ギャンブル性の高いテーマであることには変わらないため、現状のカードプールで戦うには少しハードルが高い。しかし、「遊戯王アニメGX」で斎王が使っていたことや、尖った性能をしている点から昔から人気のあるテーマの1つでもある。また、「アルカナフォース」はタロットカードが元ネタでありため、追加カードが作りやすいというのもファンにとっては期待しやすい要素だろう。

実は「アルカナフォース」は2023年6月発売の「アニメーションクロニクル 2023」で「アルカナフォースⅩⅤ-THE DEVIL」が収録されていたので、全然久しぶりではなく、2年連続新規カードが実装されているのだ(その前は2020年発売の「アルカナリーディング」)。今回5枚の新規カードが実装されたわけだが、今後も新規カードが収録される可能性もあるので、「アルカナフォース」使いの楽しみは終わりそうにない。

 

アルカナフォースV-THE HIEROPHANT

レベル4 光属性
天使族/効果 ATK/1500 DEF/1500
①:このカードを手札から捨てて発動できる。このターン、自分フィールドに「アルカナフォース」モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に相手は効果を発動できない。
②:このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚した場合に発動する。コイントスを1回行い、その裏表によって以下の効果を適用する。
●表:同名モンスターが自分のフィールド・墓地に存在しない、レベル4以下の「アルカナフォース」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
●裏:デッキから「アルカナフォース」モンスター1体を相手フィールドに特殊召喚する。

「アルカナフォース」のテーマ群に属する、光属性・天使族の下級モンスターで、相手の効果を発動できなくする効果、自分または相手のフィールドに「アルカナフォース」モンスターをリクルートする効果を持つ。「アルカナフォース」待望の下級モンスターのリクルーターであり、相手の妨害を阻害する効果を持っているため、非常に使いやすいカードだ。「THE HIEROPHANT(教皇)」はタロットにおける大アルカナの5番目のカード。

①の効果は「アルカナフォース」を出した時、相手の効果の発動を封じる効果。「アルカナフォース」が場に出たときの効果は強制効果であり、その効果を安定して発動する事が出来るため優秀。とは言え②の効果も非常に強力の為、どちらを使うかは考えたいところ。

②の表の時の効果はレベル4以下の「アルカナフォース」モンスターのリクルート効果。「アルカナフォース」待望のリクルーターであり、「アルカナフォース」モンスターを横並び出来る為、リンクやエクシーズなどの各種特殊召喚素材として活用できる。

②の裏の時の効果は相手フィールドに「アルカナフォース」モンスターをリクルートする効果。同時収録される「アルカナフォースEX-THE CHAOS RULER」の特殊召喚素材に使える為、デメリットを気にせず使える。裏のデメリット目的を相手に送りつけたり、「無限泡影」ケアや、「アルカナフォース」のモンスター効果が強制発動な点を利用して、「三戦の才」に活用するといった使い方も可能だ。

 

アルカナフォースXIX-THE SUN

レベル7 光属性
天使族/効果 ATK/2900 DEF/2900
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:コイントスを行う効果を持つカードがフィールドに存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚した場合に発動する。コイントスを1回行い、その裏表によって以下の効果を適用する。
●表:コイントスを行う効果を持つ魔法カード1枚をデッキから自分フィールドにセットする。
●裏:お互いの魔法&罠ゾーンのカードを全て破壊する。

「アルカナフォース」のテーマ群に属する、光属性・天使族の最上級モンスターで、自身を特殊召喚する効果、魔法カードのセット効果、魔法&罠ゾーンのカードを破壊する効果を持つ。緩い条件で自身を特殊召喚出来、かつサーチ効果を持っているため、非常に優秀だ。「THE SUN(太陽)」はタロットにおける大アルカナの19番目のカード。

①の効果はコイントスを行うカードが存在する場合自身を手札から特殊召喚する効果。「アルカナフォース」モンスターは皆コイントスを行うため、適当な「アルカナフォース」モンスターがいれば問題無く、「光の結界」が存在する時でも条件は満たせる。

②の表の効果はコイントスを行う魔法カードをセットする効果。「アルカナフォース」の重要カード「光の結界」や「アルカナリーディング」を選ぶことはもちろんの事、その他のコイントスに関するカード(「カップ・オブ・エース
」など)も選ぶことが出来る。

③の裏の効果はお互いの魔法&罠ゾーンの破壊。自分フィールドにカードが無ければデメリットは特に無い。またフィールド魔法は対象外の為、「光の結界」は破壊されない。

 

アルカナフォースEX-THE CHAOS RULER

レベル10 光属性
天使族/融合/効果 ATK/3300 DEF/3300
カード名が異なる「アルカナフォース」モンスター×3
自分・相手フィールドの上記のカードを墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚した場合に発動する。コイントスを1回行い、その裏表によって以下の効果を適用する。
●表:レベル10の「アルカナフォース」モンスター1体を召喚条件を無視して手札・デッキから特殊召喚する。
●裏:コイントスを行う効果を持つカード1枚をデッキから手札に加える。
②:「光の結界」がフィールドゾーンに存在する限り、相手はフィールドのモンスターの効果を発動できない。

「アルカナフォース」のテーマ群に属する、光属性・天使族の融合モンスターで、レベル10の「アルカナフォース」モンスターの特殊召喚効果、コイントスを行うカードのサーチ効果、相手の効果発動妨害効果を持つ。「アルカナフォース」初の融合モンスターであり、「EX」の名が付く3体目のモンスター。既に「光(ライト)」「闇(ダーク)」がいる為、「混沌(カオス)」の名前が付いている。

召喚条件は「アルカナフォース」モンスター3体を墓地へ送ること。既存の「アルカナフォースEX」モンスターと異なり、「アルカナフォース」モンスターが指定されているものの、相手フィールドも指定可能なため、「アルカナフォースV-THE HIEROPHANT」の裏の効果で相手に特殊召喚したモンスターも利用できる。

①の表の効果はレベル10の「アルカナフォース」モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する効果。要は「アルカナフォースEX-THE LIGHT RULER」か「アルカナフォースEX-THE DARK RULER」のどちらかを特殊召喚する効果。レベル10の高打点モンスターを特殊召喚出来るため、一気にライフを削ることが出来る。自身と合わせてランク10モンスター「超弩級砲塔列車グスタフ・マックス」を出して2000バーンでゲームエンドまで持っていければ御の字だ。

①の裏の効果はコイントスを行うカードのサーチ効果。「アルカナフォースXIX-THE SUN」と異なり、魔法以外のカードもサーチ出来る為、実質全ての「アルカナフォース」カードにアクセスが可能だ。

②の効果は「光の結界」があるとき相手フィールドのモンスター効果の発動を封じる効果。手札・墓地のモンスター効果は対象外であり、魔法・罠に対しては無力だが、モンスター効果が主流の現代遊戯王においては、かなりの制圧力となる。

 

光の波動

永続魔法
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分スタンバイフェイズに、自分のフィールドゾーンに「光の結界」が存在しない場合に発動する。コイントスを1回行い、裏側が出た場合、このカードの②③の効果は次の自分スタンバイフェイズまで無効化される。
②:自分フィールドの天使族モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
③:手札を1枚捨てて発動できる。カード名が異なる「アルカナフォース」モンスター2体をデッキから手札に加える。このターン、自分は「アルカナフォース」モンスターしか特殊召喚できない。

「アルカナフォース」に関する効果を持つ永続魔法カードで、「光の結界」がない時に②③の効果を無効化する効果、天使族モンスターのステータスアップ効果、「アルカナフォース」モンスターのサーチ効果を持つ。「アルカナフォース」待望の汎用サーチカードであり、このカードの登場により「アルカナフォース」の安定感が非常に上がった。イラストにもサーチ効果を持つ「アルカナフォースⅩⅤ-THE DEVIL」描かれている。

①の効果はコイントスによって自身の効果を無効化する効果。「光の結界」がない時コイントスで裏が出た場合、②③の効果が使えなくなる。その為原則「光の結界」ありきで運用するカードなのだが、発動時のターンはデメリットを気にせずに使える為、初動で手札に引き込んでおきたいカードだ。ただ、このカードの発動が「アルカナフォース」のマストカウンターなのは間違いないので、「灰流うらら」などで無効化されると非常にキツイ。意地でも効果を通そう。

②の効果は自分フィールドの天使族のステータスアップ効果。「アルカナフォース」モンスターであれば問題無く適応される。

③の効果は「アルカナフォース」2体をサーチする効果。手札1枚必要になるものの、その効果は破格。「光の結界」をサーチ出来る「アルカナフォースⅩⅤ-THE DEVIL」やリクルート効果を持つ「アルカナフォースV-THE HIEROPHANT」、サーチ効果を持つ「アルカナフォースXIX-THE SUN」のいずれかを呼び込みたい。

 

アルカナスプレッド

通常魔法
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:コイントスを1回行い、その裏表によって以下の効果を適用する。自分のフィールドゾーンに「光の結界」が存在する場合、コイントスを行わず裏表のどちらかを選んで適用する。
●表:デッキからレベル4以下の「アルカナフォース」モンスター1体を特殊召喚する。
●裏:コイントスを行う効果を持つモンスター1体を自分の墓地から特殊召喚する。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。コイントスを行う効果を持つカード1枚を自分の墓地から手札に加える。

「アルカナフォース」に関する効果を持つ通常魔法カードで、モンスターのリクルート効果と蘇生効果、コイントスを行うカードのサルベージ効果を持つ。こちらのカードもリクルート・蘇生・サルベージと優良な効果が揃っており、「光の結界」があることで任意の効果を選択できる。

①の表の効果はレベル4以下の「アルカナフォース」モンスターのリクルート効果。最有力候補はリクルート効果を持つ「アルカナフォースV-THE HIEROPHANT」だろう。そのまま「アルカナフォース」モンスターを展開すれば、「アルカナフォースEX-THE CHAOS RULER」まで繋げることが出来る。

①の裏の効果はコイントスを行う効果を持つモンスターを墓地から蘇生する効果。「アルカナフォース」であればすべてのモンスターが対象となるが、「コイントスを行う」それ以外のカードを選ぶことも出来る(「デスペラード・リボルバー・ドラゴン」など)。

①の効果は「光の結界」があれば任意の効果を選べるため、不発にならないためにも用意した上で発動したい。

②の効果はコイントスを行うカードをサルベージする効果。モンスターに限らないため、除去された「光の結界」や「アルカナリーディング」の再利用を狙うことが出来る。

 

1枚初動からの「ザ・ワールド」のターンスキップ確定展開

「アルカナフォース」と言えば「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」の表の効果による相手ターンのスキップ効果が有名であり、このロマンコンボを決めたい「アルカナフォース」使いは多いと思うが、実は今回の新規カードで1枚初動(+手札コスト1枚)で容易にターンスキップ効果が発動可能となった。

 

初動:「光の波動」1枚+手札コスト1枚

「光の波動」の③の効果発動。「アルカナフォースⅩⅤ-THE DEVIL「アルカナフォースXIX-THE SUN」をサーチ
・「アルカナフォースⅩⅤ-THE DEVIL」の①の効果で「光の結界」サーチ
・「光の結界」を発動し、「アルカナフォースXIX-THE SUN」の①の効果で自身を手札から特殊召喚。「アルカナフォースXIX-THE SUN」の②の表の効果で「アルカナリーディング」をセット。
・「アルカナリーディング」の①の表の効果発動で「アルカナフォースV-THE HIEROPHANT」をサーチ
・「アルカナリーディング」の墓地の②の効果で「アルカナフォースV-THE HIEROPHANT」を召喚
「アルカナフォースV-THE HIEROPHANT」の①の裏の効果で「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」を相手フィールドにリクルート
・自分相手フィールドの「アルカナフォース」3体を墓地に送り「アルカナフォースEX-THE CHAOS RULER」を特殊召喚
「アルカナフォースEX-THE CHAOS RULER」の①の裏の効果で「アルカナスプレッド」をサーチ
「アルカナスプレッド」を発動し①の裏の効果で「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」を蘇生
・「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」の表の効果で「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」と「アルカナフォースEX-THE CHAOS RULER」を墓地へ送り相手ターンスキップ

「光の波動」を素引きする必要はあるが、上記方法を行えば「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」のターンスキップ効果を行う事が可能だ。

ちなみに「光の波動」は永続魔法カードのため、手札コストさえあれば、次ターン以降も③のサーチ効果が使えるので、同様の処理が可能だ。そのため次ターン以降のターンスキップも確定となる。

 

次ターン以降の展開

「光の波動」の③の効果発動。「アルカナフォースⅩⅤ-THE DEVIL「アルカナフォースXIX-THE SUN」をサーチ
・「アルカナフォースⅩⅤ-THE DEVIL」の①の効果で「光の結界」サーチし、再度発動(これにより再度「アルカナフォース」の裏表の効果を選ぶことが出来る)

~1ターン目と同様の処理~

・「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」と「アルカナフォースEX-THE CHAOS RULER」でダイレクトアタック7000ダメージ
・「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」の表の効果で「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」と「アルカナフォースEX-THE CHAOS RULER」を墓地へ送り相手ターンスキップ

~次ターン以降と同様の処理~

・「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」のダイレクトアタックでゲームセット

 

つまり初手に「光の波動」がある状態で、相手の妨害札が何もない場合、相手ターンスキップが確定しそのままゲームエンドまで持って行く事が可能になる。アルカナフォースはじまったな。

 

と、これだけ聞くと「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」の規制も危ぶまれるが、

「光の波動」が素引き
・相手が妨害札を何も打ってこない(「灰流うらら」「無限泡影」「ドロール&ロックバード」などの無効カード)

が必須条件になり、ギミックが安定しないため現状での規制は考えにくい(他にもっと安定感があり先行ワンターンキル出来るデッキは存在するため)。

ただ、今後「アルカナフォース」の追加カードが増えた場合、規制が入る可能性は0ではない(上記の通り追加カードが出しやすいテーマのため)。「アルカナフォース」ファンとしては複雑な心情ではあるかもしれないが、新規カードが増えることがそれだけで喜ばしいことでもあるので、今後の動向にも注目していきたい。

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