今遊戯王界隈で、とある古のカードが話題に上がっている。
「ドラゴン・エッガー」である。
「ドラゴン・エッガー」は2000年に発売されたパック「Pharaoh’s Servant -ファラオのしもべ-」で初登場したカードで、原作遊戯王においては、「遊戯vsペガサス」戦でペガサスが使用したカードで「トゥーン・ワールド」により「トゥーン・ドラゴン・エッガー」になった事でも有名だ。
そんな20年以上前のカードが、なぜ令和の時代で話題になっているのか、早速カード効果を見てみよう。
通常モンスター
星7/炎属性/ドラゴン族/攻2200/守2600
卵のカラをかぶっているドラゴン。子供と間違えると痛い目にあうぞ!
『痛い目にあうぞ!』というちょっと子どもに向けられているようなフレーバーテキストから哀愁が漂う。
「ドラゴン・エッガー」レベル7の最上級の通常モンスターで、攻撃力はお世辞にも高いとは言えないが、とあるカードの存在で大きく株を上げている。
「原石竜インペリアル・ドラゴン」である。
効果モンスター
星6/地属性/ドラゴン族/攻2600/守 0
このカードは通常モンスター1体をリリースした場合のみ召喚できる。
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手メインフェイズに、手札のこのカードを相手に見せて発動できる。「原石」モンスター1体の召喚を行う。
②:このカードがアドバンス召喚した場合に発動できる。以下の効果をそれぞれ適用する。
●相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化される。
●種族か属性が、自分の墓地の通常モンスターのいずれかと同じとなる相手フィールドのモンスターを全て除外する。
「原石竜インペリアル・ドラゴン」は2024年7月発売の「RAGE OF THE ABYSS(レイジ・オブ・ジ・アビス)」で登場したドラゴン族モンスターで、通常モンスターをリリースして召喚する事が出来る。
「原石の皇脈」で通常モンスターを場に呼び出したのちアドバンス召喚することで、「相手フィールドのモンスター効果の無効化」そして「墓地にいる通常モンスターの種族か属性が同じモンスターを全て除外する効果」が適用される。
この時「ドラゴン・エッガー」を素材にリリースすれば、相手フィールドのドラゴン族及び炎属性モンスターを全て除外する事が出来るのだ。ご存じの通り、現環境は「スネークアイ」「R-ACE」「天盃龍」が多く、いずれも炎属性のため除外する事が可能だ。また墓地利用が多いテーマでもあるため、除外は相手に与えるダメージも大きい。
またレベル5以上であるため、同パックで実装された「レッドアイズ・ブラックフルメタルドラゴン」のリリース素材にもなるため都合が良く、2つのテーマを合わせた「原石メタル化」デッキが大会で結果を残したという報告も上がっているため、注目を浴びているのだ。
レベル7というのも非常にマッチしており、「灰流うらら」から「フルール・ド・バロネス」をシンクロ召喚したり、「混沌の戦士 カオス・ソルジャー」のリンク素材にして耐性を上げる事も出来る。「原石の皇脈」が守備表示で特殊召喚で出される関係上、守備力も高い方が良く2600はまずまずの高さ。いざという時の壁役にもなる。
総じて
・通常モンスター
・レベル7
・炎属性
は、「ドラゴン・エッガー」「TM-1ランチャースパイダー」「イグニホース・ドラゴニス」しかおらず、一番守備力の高い「ドラゴン・エッガー」に白羽の矢が立ったというわけだ。最上級炎属性というのは結構レアな種族なのだ。
余談だが、ピクシブ百貨辞典には
レベル7の最上級モンスターであるが、ステータスはハッキリ言って力不足であり、単独ではまともな活躍がまず見込めない。かと言って何か別のカードと組み合わせて使うにしてもこのカードでなければならないという理由がなかなか見つけられない。OCG化された当初からずっとこんな調子である。
一応、最上級通常モンスターの中では炎属性は意外と珍しい存在なので、その辺りを上手く活用できれば何か道が開けるかもしれない。
と書かれる始末である。よかったな「ドラゴン・エッガー」、理由見つかったぞ。
押し入れを漁ったら「ドラゴン・エッガー」を見つけることが出来たので、皆さんも良かったらぜひ探してみてほしい。
古のカードがひょんなことから脚光を浴びるのも、遊戯王の醍醐味と言えるのかもしれない。
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