2024年10月26日発売予定の新パック「SUPREME DARKNESS（スプリーム・ダークネス）」にて、新規リンクモンスター「光なき影 ア＝バオ・ア・クゥー」の収録が公開された。
「誘いのΔ」「機械仕掛けの騎士」と、連日「タクティカルトライデッキ」のテーマと相性が良いカードが発表されており、大方の予想通り「イビルツイン」と相性の良いカードが実装された。しかし詳細を見てみると、「イビルツイン」以外にも様々なテーマで活用出来そうなポテンシャルを持っているようだ。早速詳細を見ていこう。
光なき影 ア＝バオ・ア・クゥー
リンク４ 闇属性
悪魔族／リンク／効果 ATK/2800
【リンクマーカー：左/右/左下/右下】
悪魔族モンスターを含むモンスター２体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：自分・相手のメインフェイズに、手札を１枚捨て、以下の効果から１つを選択して発動できる。
●フィールドのカード１枚を破壊する。
●このカードをエンドフェイズまで除外し、自分の墓地から光・闇属性モンスター１体を特殊召喚する。
②：自分スタンバイフェイズに発動できる。自分の墓地のモンスターの種族の種類の数だけ自分はドローする。その後、ドローした数だけ自分の手札を選んで好きな順番でデッキの下に戻す。
リンク４・悪魔族の汎用リンクモンスターで、悪魔族モンスターを含む２体以上リンク召喚が可能。フィールドのカードを破壊する効果、墓地のモンスターを蘇生する効果、デッキからドローする効果を持つ。「悪魔族」テーマであれば問題なく採用出来るカードではあるが、元となるモンスターを素材の緩い「トロイメア（悪魔族）」に変えてしまえば比較的どんなデッキであっても採用は出来そうだ。
「悪魔族」テーマで言うと「タクティカルトライデッキ」テーマの１つ「イビルツイン」はもちろん採用はしやすい。また①の蘇生効果は「光・闇属性」モンスターが対象となるため、「魔轟神」「破戒」「ユベル」とも相性が良さそうだ。特に「魔轟神」は2024年11月23日発売予定の「TERMINAL WORLD２」で新規カードの実装が決まっているため、注目されている。
①の効果は自分・相手メインフェイズに手札をコストに２つの効果からどちらかを選ぶ効果。
１つ目の効果はフィールドのカードを破壊する効果。この破壊効果は対象を取らないため、対象耐性を持つモンスターであっても破壊可能であり、またモンスター以外も選べるため汎用性が高い。メインフェイズ限定ではあるが、フリーチェーンで発動できる点も優秀。
２つ目の効果は自身をエンドフェイズまで除外し、墓地の光・闇属性モンスターを蘇生する効果。蘇生モンスターは属性以外に特に縛りがない為、汎用性が高い。デッキテーマのモンスターを蘇生する事も可能だが、面白い使い方だと「アーティファクト－デスサイズ」を相手ターンに蘇生する事で、相手のEXデッキからの特殊召喚を封じることが可能だ（１つ目の破壊効果で破壊しても同様の動きが可能）。また「アーティファクト－ロンギヌス」を毎ターン蘇生する事で、「M∀LICE」のような除外を多用するテーマを封じるといった芸当も可能となる。このように蘇生対象の範囲が広く、また蘇生の制約を設けていないため、様々なテーマのコンボパーツとしても機能しそうだ。
手札コスト１枚が若干重いが、「イビルツイン」であれば、妨害数を増やしつつ展開途中のドロー効果と合わせて相殺できる。
・「Evil★Twin キスキル」と「Evil★Twin リィラ」を素材に「Evil★Twin’s トラブル・サニー」をリンク召喚
・「Evil★Twin’s トラブル・サニー」の①の効果で自身をリリースして、墓地の「Evil★Twin キスキル」と「Evil★Twin リィラ」を蘇生（１枚ドローと１枚破壊）
・「Evil★Twin キスキル」と「Evil★Twin リィラ」で「光なき影 ア＝バオ・ア・クゥー」をリンク召喚
・相手ターンに「光なき影 ア＝バオ・ア・クゥー」の①の効果で手札１枚をコストに「Evil★Twin’s トラブル・サニー」を蘇生
・「Evil★Twin’s トラブル・サニー」の①の効果で自身をリリースして、墓地の「Evil★Twin キスキル」と「Evil★Twin リィラ」を蘇生（１枚ドローと１枚破壊）
収支…ドロー＋１枚、フィールドのカード破壊
②の効果は自分の墓地のモンスターの種族の種類の数だけドローし、その後デッキボトムに戻す効果。手札交換効果の為、手札の枚数が増えるわけではない。墓地の種族数に応じてドローの枚数が増える為、「悪魔族」単体デッキだとあまり枚数が増えないように思えるが、汎用的な手札誘発モンスター「増殖するG（昆虫族）」「灰流うらら（アンデット族）」「エフェクト・ヴェーラー（魔法使い族）」「マルチャミー・フワロス（鳥獣族）」なども対象になるため、思った以上にドローできることもありそうだ。
総じて「イビルツイン」と相性の良いカードを想定されて実装されたと思われる「光なき影 ア＝バオ・ア・クゥー」だが、「悪魔族」を含む２体以上という緩い召喚条件、対象に取らない破壊効果、光・闇属性全般をサポートする蘇生効果と、様々なテーマで採用が検討出来そうだ。リンク値４と重たいカードではあるため、リンク召喚が得意なテーマで主に採用されることだろう。また、イラストも非常に可愛らしく、ウルトラレアを始め、クオーターセンチュリーシークレットレアも実装されるようなので、このパックの目玉カードとしても注目されそうだ。
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