遊戯王マスターデュエルで遊んでいると、URポイントが足らなくなることはよくあることだ。マスターデュエルはカードを分解したポイントを使って新規にカードを生成できるので、パックで当てなくてもある程度欲しいカードを揃えることが出来るが、それでも最高レアリティのURはいくらあっても困らない。
URポイントを貯めるためにはURカードを当てなくてはならないが、10パックひいて平均1~2枚ということを考えると、中々に渋い確率だ。ましてや当てたカードがお目当てのカードだった場合は即ポイント行きである。
しかし少し待ってほしい。あなたが今ポイントに変えてしまったURカード。実はとても強いかもしれませんよ?
というわけで今日はパックに入ってるあまり人気がなさそう(個人調べ)なカードをピックアップして、カードの使い方について学ぼうと思う。人気が無いというと少し語弊があるので、正しくは「テーマ外、または採用率が低くてよく分からないけど、なんでこれURなん?」というカードをフォーカスしたいと思う。
記念すべき1枚目のカードはこちら。
「鉄騎の雷鎚(てっきのいかづち)」だ。
鉄騎の雷鎚(てっきのいかづち)
カウンター罠
①:フィールドのモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、LPを半分払って発動できる。その発動を無効にし破壊する。その後、破壊したカードが存在していたゾーンと同じ縦列のモンスターゾーン・魔法&罠ゾーンにカードが存在する場合、それらのカードを全て破壊する。
鉄騎の雷鎚は、「遊戯王マスターデュエル」の新パック「エターナル・パートナーズ」で実装されたカードで、「遊戯王OCG」では2023年10月発売の「PHANTOM NIGHTMARE」で発売されたカードだ。同じパックで発売された「ユベル」カードがこのカードの同期であるため、今回マスターデュエルでも同じく実装されたということなのだろう。
①の効果はモンスター・魔法・罠カードの発動を無効にして破壊し、そして同じ縦列のカードを全て破壊する効果である。似たようなカードだと同じカウンター罠カードの「神の宣告」が存在し、あちらが「召喚・特殊召喚」を無効するに対して、こちらは「モンスター効果」を無効に出来る。このカードがURな理由も、「神の宣告」がURだからなのかもしれない。
どちらが良いということはなく、それぞれの良さがある。例えば「神の宣告」であれば召喚・特殊召喚を無効にするので、無効・破壊されたカードは「蘇生制限」を満たせなくなり、再利用が難しくなる。一方で「鉄騎の雷鎚」は「モンスター効果」を無効にするので、既に場に出ているカードに対しても発動が可能だ。「神の宣告」はメタビ系のデッキや罠カードを駆使する「ダイノルフィア」で採用するケースが多く、効果範囲の広さから枠さえ空いていればどんなデッキでもある程度仕事が出来るカードのため、同じように「鉄騎の雷鎚」を採用してみても面白いかもしれない。
「神の宣告」との差別ポイントとして、同列のカードを全て破壊するという効果だ。上手く相手のカードを巻き込めば、最大2枚までカードを破壊できることが出来る。と、無効も出来て破壊も出来ると、一見良さそうな効果に見えるが、無効されるカードの設置場所は相手が決めるためこちらでコントロールが出来ず、下手すると逆に自分のカードを最大3枚破壊される可能性がある。さらに効果は強制効果なため有無を言わさず破壊してしまうと、「あ、やばい。このままだと自分が巻き込まれるので、破壊は無し!」といった事が出来ない。
と、このままだと「カミセン(※神の宣告)でよくね?」となりそうだが、このカード特有のプレイイングとして、「相手にセットカードの位置をある程度コントロール出来る」という使い方は出来る。誘発カードの中で採用率の高い「無限泡影」は、発動時同列のカードを無効にするという効果が存在するため、わざと相手のセットカードの直線状に「無限泡影」を置くことがある。そこで、このカードの効果で相手のセットした「無限泡影」などのカードを破壊するといったプレイングも可能なのだ。カウンター罠なので、チェーンが組まれないところも良い。
セットカード=「無限泡影」だという、慣れた遊戯王プレイヤーこそ陥りそうな固定概念を逆手に取ったプレイングではあるが、それでも相手依存の効果であることは否めなく、その後の破壊効果が足を引っ張るケースもあるので、なるべくモンスターや魔法・罠カードを展開しないテーマ、もしくは破壊されてもそこまでディスアドバンテージにならないテーマで採用するのが良さそうだ。「神の宣告」ほど万人に受けるカードではないかもしれない。
ちなみにこのカードのイラストに描かれているのは、「鉄騎龍ティアマトン」。このカードも縦列のカードを破壊する効果を持っているため、イラストに採用されたという事なのだろう。今後「神の宣告」を採用する時は、「鉄騎の雷鎚」の採用もぜひ使って、相手の意表を突いてほしい。
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