【遊戯王OCG】「ビー・フォース」強化!1枚初動から5枚破壊と4000×2体

遊戯王OCG

「遊戯王OCGタイムズ」にて、2024年7月27日発売の新パック「RAGE OF THE ABYSS(レイジ・オブ・ジ・アビス)」に、「B・F(ビー・フォース)」の新規カードの実装が発表された。
「ビー・フォース」は2019年発売のパック「COLLECTION PACK-革命の決闘者編」に収録されたテーマ群で、全て風属性・昆虫族で統一されている。アニメではARC-Vにてシンジ・ウェーバーが使っており、今回の放送でもゲスト出演から新規カードの発表がされた。

「ビー・フォース」は大型シンクロとバーン効果を駆使して戦うビートダウン系のテーマであり、展開力に優れたカードではあるのだが、「EXデッキからの特殊召喚に昆虫族縛り」が付くため、汎用カードを採用する事が出来ず、同族内でデッキを構築する必要がある。

さらに「ビー・フォース」の問題点の1つに「B・F-毒針のニードル」の負担がデカいというものがある。シンクロ主体なテーマであるにもかかわらず、同テーマ内に下級チューナーが「毒針のニードル」しかおらず、さらにこのカードにはサーチ効果と、相手のモンスターを無効化するこのテーマ唯一の妨害効果が内蔵されている。

つまり
・チューナー役
・サーチ役
・妨害役

を全て「B・F-毒針のニードル」たった1匹で担っているのだ。過労死待った無し。

このようにテーマ内のパワーバランスに偏りがあるテーマなのだが、これが今回の新規でどのようにパワーアップしたか、カードを1つずつ見ていこう。

 

B・F・W(ビー・フォース・ウィンド)

永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:1ターンに2度まで、自分フィールドに「B・F」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、
その内の1体を対象として発動できる。そのモンスターより攻撃力が低い「B・F」モンスター1体をデッキから手札に加える。
②:1ターンに1度、自分フィールドのレベルを持つ昆虫族モンスターの1体を対象として発動できる。このターン、自分は対象のモンスターをS素材とする場合、チューナーとして扱う事ができる。

真っ先に紹介したいカードが永続魔法「B・F・W(ビー・フォース・ウィンド)」だ。
①の効果は召喚・特殊召喚された「ビー・フォース」モンスターより攻撃力の低い「ビー・フォース」モンスターをサーチする効果。かつて環境で暴れたアニメ産のテーマ「旋風BF(ブラックフェザー)」のキーカード黒い旋風」と似たようなカード効果であり、あちらが召喚時に発動する効果なのに対し、こちらは特殊召喚にも対応している。特殊召喚のしやすさを考えれば1ターンに2度でも十分すぎるだろう。1度目のサーチで「B・F-連撃のツインボウ」を手札に加えれば、そのまま特殊召喚出来2度目のサーチも出来る。
②の効果はシンクロ召喚時に昆虫族をチューナー扱いする効果。上でお伝えした取り、現状下級「ビー・フォース」チューナーはB・F-毒針のニードルにおんぶにだっこ状態なので、それが解消できただけでもかなりありがたい。


 

B・F-猛撃のレイピア

効果モンスター
星5/風属性/昆虫族/攻1900/守 0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの表側表示モンスターが、存在しない場合または昆虫族モンスターのみの場合、手札から他の昆虫族モンスター1体を捨てて発動できる。デッキから「B・F・W」1枚を自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。その後、このカードを手札から特殊召喚する。このターン、自分は昆虫族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。自分フィールドの昆虫族モンスター1体のレベルを1つ下げる。

続いて紹介するのは「B・F・W」に関するこのカード。
①の効果は昆虫族モンスターをコストに「B・F・W」をデッキから表側表示で置き、自身を手札から特殊召喚する効果。先ほど説明した「ビー・フォース」版「黒い旋風」を呼び込む効果であり、まさにBF-毒風のシムーンのような効果だ。「シムーン」同様手札から場に出す効果も内蔵されている。「シムーン」と異なり特殊召喚扱いではあるものの、「B・F・W」は特殊召喚にも対応しているため問題無く、召喚権を温存できる点も優れている。また「猛撃のレイピア」はメインデッキの中では最高攻撃力の為、すべての「ビー・フォース」モンスターにアクセスが出来る。
②の効果は自分フィールドの昆虫族モンスターのレベルを1つ下げる効果。シンクロ主体のテーマの為レベル調整はありがたく、「B・F・W」のチューナー化効果と合わせて細かい調整が効きやすくなった。

 

B・F-神事弓のサチ

シンクロ・効果モンスター
星6/風属性/昆虫族/攻2400/守1200
昆虫族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚した場合に発動できる。このカードをチューナーとして扱う。
②:1ターンに1度、自分フィールドの永続魔法カード1枚を手札に戻して発動できる。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「B・F」モンスター1体を召喚できる。
③:このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。自分の除外状態の「B・F」モンスターの数×100ダメージを相手に与える。

新たなレベルシンクロモンスターであり、「B・F・W」とも非常に相性の良い効果となっている。
①の効果はシンクロ召喚したこのカードをチューナー扱いする効果。繰り返しになるが「毒針のニードル」以外チューナーモンスターがいないため、このモンスターの効果で連続シンクロがしやすくなった。
②の効果は永続魔法カードを手札に戻して「ビー・フォース」召喚権を増やす効果。永続魔法に指定は無いが「B・F・W」を選ぶケースが多いだろう。
1つ展開例を挙げると、

・「猛撃のレイピア」で「B・F・W」を表側表示で置き特殊召喚。「B・F-必中のピン」をサーチして特殊召喚
・「猛撃のレイピア」とチューナーとなった「必中のピン」で「神事弓のサチ」をシンクロ召喚
・「神事弓のサチ」を特殊召喚したことで任意の「ビー・フォース」モンスターをサーチ
・「神事弓のサチ」の効果で「B・F・W」を手札に戻して、サーチした「ビー・フォース」モンスターを召喚

といった動きが取れる。「B・F・W」は1ターンに1枚しか発動できないが、「猛撃のレイピア」の効果は発動を伴わずに「B・F・W」を表側表示で置く効果なので、手札に戻しても発動可能。
③の効果はシンクロ素材として墓地に送られた時除外状態の「ビー・フォース」モンスターの数×100ダメージを与えるバーン効果。ダメージ自体は多くないが、昆虫族デッキは比較的除外されるケースが多い為、後半であればそれなりのダメージソースとなる。また「ビー・フォース」はバーン効果が多い為、少しずつ相手のライフを削っていこう。

 

B・F-革命のグラン・パルチザン

シンクロ・効果モンスター
星12/風属性/昆虫族/攻3000/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードはモンスターゾーンに存在する限り、効果では破壊されない。
②:自分フィールドの昆虫族Sモンスターの攻撃力は、自分の除外状態の昆虫族モンスターの数×200アップする。
③:このカードが除外された場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。その後、自分の除外状態の昆虫族モンスターの数まで相手フィールドのカードを破壊できる。その場合、さらに破壊した数×500ダメージを相手に与える。

今回新たに登場したレベル12の大型シンクロモンスター。
①の効果は自身に効果破壊耐性の付与。元々の攻撃力は3000でレベル12としては低めの攻撃力なので戦闘破壊される可能性はあるが、②の効果で火力を上げることは可能。
②の効果は昆虫族シンクロモンスター全体の攻撃力を除外状態の昆虫族モンスターの数×200アップさせる効果。戦闘破壊を防ぐことと、複数シンクロモンスターを並べれば、それだけでかなりの火力アップに繋がる。
③の効果は除外された時自身を特殊召喚し、除外状態の昆虫族モンスターの数まで相手フィールドのカードを破壊でき、さらに破壊した数×500ダメージを与えるというもりもりな効果破壊耐性とステータスのアップにプラスして、除外されても帰還できるようになったので、さらに場持ちをが良くなった。また相手フィールドのカードを対象を取らずに破壊でき、昆虫族を大量に除外出来ていれば、「フィールド破壊+攻撃力アップ+バーン効果」と一気にゲームエンドまで持っていけるようになった。遂に相手フィールドに干渉出来る「ビー・フォース」モンスターの登場。返しのターンで一気に相手のフィールドを更地にしてやろう。既存のシンクロモンスターB・F-決戦のビッグ・バリスタとも非常に相性が良く、墓地の「革命のグラン・パルチザン」除外することで効果の発動を能動的に狙える。
ちなみに「毒針のニードル」か「猛撃のレイピア」のどちらかとコスト用の昆虫族モンスター1体がいれば、相手フィールドのカード5枚破壊しつつ、攻撃力4000になった「革命のグラン・パルチザン」と「決戦のビッグ・バリスタ」両方が場に並ぶという状況が作れる。
まさに「革命的」な強さを手に入れた「ビー・フォース」の大型エースモンスターと言える。

 

武装蜂起

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:手札・デッキから攻撃力1000以下の昆虫族モンスター1体を特殊召喚する。この効果でデッキから特殊召喚した場合、自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送る。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の昆虫族Sモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、このカードを除外して発動できる。デッキから「一斉蜂起」1枚を手札に加える。

最後は「ビー・フォース」含め汎用的な使い方が出来る魔法カードだ。
①の効果は手札・デッキから攻撃力1000以下の昆虫族モンスターを特殊召喚し、デッキから特殊召喚した時はフィールドのモンスターを墓地に送る効果。デッキから特殊召喚した場合墓地に送るデメリットが発生するが、「共振虫」や「ゴキポール」であれば一度場に出た扱いになるので、そのまま効果が使える。特に「共振虫」であれば「猛撃のレイピア」をサーチ出来るので、そのまま「ビー・フォース」展開が可能となる。
②の効果は昆虫族シンクロモンスターが破壊された時「一斉蜂起」をサーチする効果。相手フィールド依存のカードで先行では腐ってしまい、サーチ手段も無かったため今まで採用が見送られてきたカードであったが、このカードのおかげで採用が検討出来るまでとなった。

 

総じて見ると「ビー・フォース」に「展開力」「サーチ力」「相手に干渉する効果」「バーン効果の強化」と今までの「ビー・フォース」の特徴を活かしつつかなりの強化が得られたように思える。相変わらず先行の妨害要素はほぼない為、魔法・罠に頼るか、変わらず「毒針のニードル」には馬車馬のように働いてもらおう。

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