2024年7月27日に発売された新パック「RAGE OF THE ABYSS(レイジ・オブ・ジ・アビス)」に収録されたテーマ「アザミナ」その出張性能の高さと他テーマと組み合わせた拡張性も相まって、すでに多くのデッキレシピが開発され大会でも結果を残している。
今回は最新テーマ「アザミナ」と相性の良いテーマについてまとめてみた。これから「アザミナ」を組もうと思っている人や、「アザミナ」を相手にする人の参考になれば幸いだ。
「アザミナ」デッキの種類
「アザミナ」デッキは大きく分けて「出張型」「罪宝型」「通常型」の3種類が存在する。
「出張型」は主に万能無効カード「背信聖徒シルヴィア」を場に出す事を目的としている。「アザミナ」は特殊召喚する際の制約が無いので、EXデッキに制約が無いデッキであれば、ありとあらゆるテーマに出張が可能だ。
「出張型」に必要なカードは以下の通り
メインデッキ
「罪宝の欺き」1枚以上
「聖なる薊花」1枚
EXデッキ
「背信聖徒シルヴィア」1枚
たった3枚のカードで「背信聖徒シルヴィア」を場に出すことが出来るので、デッキに空き枠があればとりあえず入れることが出来る。ただしこれはあくまで最低限の枚数となるので、ほとんど「アザミナ」カードにアクセス出来ないという事を考えれば、出来れば「罪宝の欺き」は3枚は積みたいところだ。
一方で「罪宝型」は「黒魔女ディアベルスター」や「罪宝狩りの悪魔」を採用して、「罪宝」関連カードの枚数を増やすことで「アザミナ」のアクセス数を増やしている。また「告死聖徒ルシエラーゴ」で「罪宝」カードがサーチ出来るので、「背信聖徒シルヴィア」を場に出す前に「告死聖徒ルシエラーゴ」を経由してから、「原罪宝-スネークアイ」を絡めた展開を行うことが出来る。元々「罪宝」テーマと相性の良いテーマに「アザミナ」カードをプラスした形だ。
「罪宝型」に必要なカードは以下の通り
メインデッキ
「罪宝の欺き」3枚
「聖なる薊花」2枚
「黒魔女ディアベルスター」1枚以上
「罪宝狩りの悪魔」1枚
「原罪宝-スネークアイ」1枚
EXデッキ
「背信聖徒シルヴィア」1枚
「告死聖徒ルシエラーゴ」1枚
EXデッキに余裕がある場合は、融合召喚時相手カードを除去できる「飢渇聖徒エリュシクトーン」を採用するケースもある。
最後に「通常型」は上記の「罪宝型」に「アザミナ」カードおよび「罪宝」カードを増やしたものだ。「背信聖徒シルヴィア」による万能無効や、「原罪宝-スネークアイ」による他テーマへの出張だけでなく、「アザミナ」や「罪宝」カード本来のカードパワーを駆使して戦うデッキである。
具体的には、「アザミナ・オフェイレーテス」や「アザミナ・ハマルティア」といった相手ターンに融合召喚が行える「アザミナ」カードや「微睡の罪宝-モーリアン」といったその他の「罪宝」カードを採用している。どのカードを採用するかで、デッキの特徴が変わってくるため、色々吟味しても面白いだろう。
「アザミナ」と相性の良いテーマ
出張性能の高い「アザミナ」カードではあるが、その中でも相性の良いテーマはいくつか存在するので紹介したい。
スネークアイ・R-ACE・炎王
上で挙げた「罪宝型」を存分に活用できるテーマだ。元々「罪宝」カードを採用しているテーマであるため、「アザミナ」と相性が悪いわけもなく、「メインテーマの展開貫通力」「妨害数」が更に増したと言える。特に「スネークアイ」は「罪宝」カードにアクセスしやすいテーマではあるため、地力の強さも相まってこの中でも1歩上のパワーを持っているかもしれない。
デモンスミス
「アザミナ」と特別相性が良いというわけではないが、同じ出張性能の高いテーマ同士であるため、現環境においても「アザミナ+デモンスミス+○○」というデッキが既に活躍している。一応「アザミナ」融合モンスターが「魔を刻むデモンスミス」と同じレベル6であるため、そういった相性の良さもあるにはあるが、そもそもテーマ自体のパワーが段違いに高い為、雑に採用してもある程度結果は残せるだろう。弱点としてはEXデッキがさらにカツカツになってしまう点や、「デモンスミス」が規制を受けてしまう可能性が高いというところだろうか。短い間ではあるが2024年10月まで大いに環境で暴れてほしい。
白き森
「白き森」はシンクロモンスターを主体に戦うテーマで、手札・フィールドの魔法カードを墓地に送ることでモンスター効果を発動する事が出来る。「アザミナ」展開を行う際「告死聖徒ルシエラーゴ」を経由して「罪宝」カードをサーチするが、その際に「罪宝の囁き」を手札に加える。このカードは「白き森」モンスターのコストで墓地に送られた時自分フィールドにセットされる。なので、「白き森」モンスターの発動コストに「罪宝の囁き」を使用した後フィールドにセットし、そのまま「背信聖徒シルヴィア」を融合する際の素材に使えば、「白き森」モンスターを展開しつつ、万能無効を構える盤面を用意することが出来る。
キマイラ
「アザミナ」融合モンスターは「アザミナ」魔法・罠カードで融合するため、モンスターを使わずに融合を行うことが出来るが、モンスター融合が出来ないわけではない。
「告死聖徒ルシエラーゴ」「背信聖徒シルヴィア」…幻想魔族モンスター+魔法使い族・光属性モンスター
「飢渇聖徒エリュシクトーン」…幻想魔族モンスター+悪魔族モンスター
「殺戮聖徒レジーナ」…幻想魔族モンスター+レベル6以上の悪魔族モンスター
これらの融合素材が用意できればいいのだ。全ての素材に「幻想魔族モンスター」が含まれるため、「幻想魔族」と融合をテーマにした「キマイラ」であれば、無理なく「アザミナ」融合召喚をすることが出来る。相手ターンに「合成獣融合」を使い、「大翼のバフォメット」や「幻想魔族」モンスターを素材に「飢渇聖徒エリュシクトーン」を融合召喚して、相手カードを除去する事が出来る。
粛声
面白いところで「粛声」デッキの相性の良さも話題に上がっている。「罪宝の欺き」は効果発動時モンスターをリリースする必要があるのだが、このリリース効果に着目されている。通常召喚した「宣告者の神巫」をリリースすることで、「アザミナ」カードをサーチしつつ、「粛声」デッキの要「粛声の祈り手ロー」をリクルートすることが可能だ。万能無効「背信聖徒シルヴィア」を立てつつ、「粛声」展開を行うことが出来るので、より安定した展開をすることが可能だ。リリース効果で発動するカードは多い為、その他にも相性の良いテーマが見つかるかもしれない。
以上が「アザミナ」と相性の良いテーマ群だ。元々ある程度出張を前提に作られたテーマではあるため、今後もテーマの研究に注目いていきたい。
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