自分は小さい頃からゲームが好きだった。初めて遊んだゲーム機は確かおじさんが持っていたファミコンだったはず。何のゲームかまでは覚えていないが、かなり難しかった記憶がある。
そこから自分で初めてゲーム機を買ったり、お小遣いを貯めてゲームソフトを買ったりと、順当にゲームライフを送っていたが、ふと思った事がある。
「自分はいつまでゲームで遊ぶんだろう」。当時はまだゲームがそこまで世間で認められてなく「ゲームばっかりして!」と親に怒られるような、どちらかというと引け目を感じるエンタメだったと思う。周りにもゲーム好きな人がたくさんいたわけではなかったし、きっと大人になったら自然とゲームからは離れていってしまうのだろうなと、子どもながらに思った記憶がある。
そう、それが大人になるってことなんだろうと。
そしてあれから10年以上経った今、ゲームばっかりやっている大人がここにいる。
「雀百まで踊り忘れず」とはよくいったものだ。
なんでこんな話をしたかというと、かつて好きだったものが最近リバイバルしてハマっているものがあるからだ。
「遊戯王」である。
遊戯王と言えば、かつて「世界で最も販売枚数の多いトレーディングカードゲーム」としてギネス認定もされた、カードゲームである。
遊戯王は中学生か高校生くらいの時に漫画がきっかけで集めていたので、少しだけカードを持っていたのだが、対戦というよりコレクション感覚で買っていた。
対戦をやらなかったのは、持っていたカードの数が少なかったのもあるが、当時猛威を振るっていた「カオス全盛期」デッキにことごとく手札を破壊され、もう二度とやるかこんなクソゲーというトラウマを植え付けられたのが大きいかもしれない(※詳しくは「ハンデス三種の神器」を参照)
その後も、ゲームボーイアドバンスのゲームやタッグフォースにがっつりハマったり、クソゲーと名高い『遊戯王 封印されし記憶』も、もちろんプレイした。双頭のサンダードラゴンには本当にお世話になりました。
そして、2022年1月19日に唐突にサービス開始した「マスターデュエル」も漏れずプレイしている。こうやって振り返ると割と自分の人生に遊戯王は深く関わっているのかもしれない。
そんな2023年7月某日。ふと、あることが頭に浮かんだ。
「あ、紙の遊戯王欲しいな」
なんでそんなことを思ったのかは正直良く分かっていない。大学の後輩の趣味の話を聞いたことに感化されたのかもしれないし、良く見ていたYoutube動画に影響されたのか、またはTwitterのトレンドがきっかけか。
いずれにしてもこうなってしまうと、もう止まらない。考えるよりも先に欲望が打ち勝ってしまう。
amazonで買うなんて遅すぎる!現物だ!今すぐ現物が欲しいぞ!
うおおおおおおお!!!!!
買っちまったぜ。人生思い立ったが吉日なのだ。
子どもの時カードを買っていた時は、パックをバラで買っていたので、BOX買いしたのは人生で初めてだった。
なんだろう、ものすごく興奮した。これが大人かと。お金って素晴らしい。
早速開封。中のカードを切らないないようにハサミでジョキジョキ。
……
あー!何これ!めっちゃ楽しい!
考えてみればカード開封ってガチャと似たようなもんだよな。それを手に取って実物が目の前にあって、しかもこんなにたくさん出来るなんて楽しいに決まってんじゃん。脳汁めっちゃ出るぅ!
というわけで気づいたら2箱目買ってました。衝動買いって怖い。
ふぅ…満足…
紙…いいね…
と、ここで終わっておけば、「久しぶりに紙の遊戯王買ってみた」というブログタイトルでペンを置くところなのだが、こうなってしまうと次の欲望がニョキニョキと芽を出してくる。
「あ、デッキ作りたい」
その瞬間、押し入れから昔買ったカードを引っ張ってきた。大半が使えないノーマルカードだが今でも使えるカードが何枚か必ずあるはずだ。とりあえず困ったらサンダーボルトと羽箒ツッコんどけばいいし、何とかなる。
うおおおおおおお!!!!!(2回目)
はぁはぁ…なんとか出来たぜ…
エクストラデッキすくな。それもそのはず。自分は初代遊戯王の時代にカードを買っていたので、シンクロ・エクシーズ・リンクカードなんて持っているわけがないのだ。
これからちょくちょく増やせばいいかと思っていた矢先、友人からいらなくなったカードを譲ってくれると。
あなたが神か
後日カードショップでカードを受け取り、やっとそれっぽくデッキの体をなすことが出来た。これで自分も今日からデュエリストと名乗ることが出来る。ありがとう、神よ。
では早速デュエルと行こうか。
『デュエル開始の宣言をしろ!磯野ぉ!』
『デュエル開始ィィィィ』
はい、負けました。
まぁ即席で作ったデッキという事もあったのだが、それ以上に紙での対戦はゲームと勝手が違うため、中々スムーズなプレイが出来ない。
効果処理もライフ処理もチェーンの組み立ても全部自分でやらなくてはならず(当たり前)、「今このカードが使えるよ」ってことも誰も教えてくれない(甘えるな)
紙のデュエルは慣れるまで少し時間がかかりそうだ。
だが、その苦労を差し引いてもすごく楽しい!色々考えて手を動かし頭を働かしながらゲームを進めていくのはやりごたえがあるし、何より対戦相手が目の前にいて、相手の反応や一挙手一投足を見て、どのカードを使うのがベストなのか判断を迫られる。このライブ感が紙の醍醐味なんだろう。
カオス全盛期の「ハンデストラウマ事変」から10年以上の月日が経ったが、改めてデュエルの面白さを味わう事が出来た。時間が許すのであれば一日中やっていたいところだが、さすがにずっと付き合ってもらうわけにもいかず、友人に別れを告げ家路に着いた。
「久しぶりに紙の遊戯王で遊んでみた」
完
「あぁ~、もっとたくさんデュエルしてぇなぁ…」
「あ、リモートデュエルをやればいいのでは?」
(この間3秒)
説明しよう!「リモートデュエル」とは、ディスコードなどの通話ツールやカメラを使って、離れた相手とカメラ越しにデュエルを楽しむことができるのだ!
リモートデュエルであればもっと気軽にデュエルが出来るはず。今はオンラインゲームでも気軽にリモートで会話して遊ぶ時代だし、調べてみたらリモートデュエルしている人も結構いるみたいだ。
そうと決まれば、全速前進だ!!
うおおおおおおお!!!!!(3回目)
出来たぜ!思ったより簡単だったぜ!
通話ツールは「Discord」を使用。スマホをカメラ代わりに使い、「iVCam」というアプリを使ってカメラ映像をパソコンに飛ばせば、Webカメラが無くても簡単に実装出来る。スタンドだけは用意する必要があるが、100均にも売っていたりするのでかなりお安く済ませられそうだ。
というわけで10年ぶりの紙のデュエルから実に10日後。人生初のリモートデュエルをやってみた。
デュエル開始ィィィィ
ふぅ…
やってみた感想は、ものすっごい楽しい!
確かに対面と違って相手の顔が見えなかったり、カメラ越しだとカードが見づらかったりするので不便な面はあるが、やはり気軽に遊べるというのがリモート環境の強みだろう。
お店などと違って家でのんびり遊べるしカードの持ち運びも不要、パソコンなど調べものしやすく、環境さえしっかり整えておけばかなり良さそうだ。
リモートデュエル…満足したぜ…
と言いたいところだが、せっかくデッキも揃え、リモートデュエル環境も整えたわけだ。これで終わるなんてもったいないことはしない。これから先もリモートデュエルで遊んでいくつもりだ。もちろん機会があれば対面デュエルもやっていきたい。
もし今このブログを読んでいる人で既にリモートデュエルをやっている人、興味がある人はは、ぜひ一緒にデュエルをしよう。
また、マスターデュエルなどゲームでの遊戯王はやったことあるが、紙のデュエルをやったことない人も、ぜひこの世界に足を踏み入れてほしい。きっとデジタルゲームでは味わえない面白さを感じられるはずだ。
興味がある人は、X(旧Twitter)のDMに連絡をしてくれ。将来的にサーバも立てたいので、デュエル仲間を集いたいぞ。
ルールを守って、楽しくデュエル!
つづく
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