先日行われた「東京ゲームショウ2023」で気になるゲームを見つけた。ブログでも書かせてもらったが、タイトル名は『STRANGE SHADOW』。不気味な巨大生物から逃げつつ、惑星からの脱出を目指すホラーアドベンチャーゲームだ。以前このゲームの開発者がX(旧:Twitter)でゲームの宣伝をしたところ、バズったことで有名となったゲームだ(2023年9月25日時点で2.6万いいね)。
そんな話題のゲームがゲームショウで試遊出来るということで、今日はプレイした感想を交えつつゲームの紹介をしようと思う。
一方的に巨大生物に襲われるスリル
『STRANGE SHADOW』は「KOTAKE CREATE」が開発中のホラーアドベンチャーゲームだ。
とある惑星に墜落してしまった主人公。その惑星から脱出を図るべく、荒廃した都市を一人探索する。火山灰が降ったかのように薄暗い街並みは、人間はおろか生き物1匹すら見当たらない。街の角にとあるメッセージを発見する。そのメッセージには恐ろしい生き物が街にいることを示唆していた。
すると、大きな振動と地響きが鳴り渡り、目の前には身の丈がビルほどの大きさもある巨大生物が現れる。顔からは触手のようなものが生え、この世の物とは思えない造形をしていた。何故か執拗に主人公に襲い掛かる巨大生物から逃れ、惑星から脱出することは出来るのか。
といったように、巨大生物から逃げたり、時には隠れたりしながら進んでいくゲームだ。直接的なストーリーがあるわけではなく、また操作画面もマップが1つあるだけで、細かい説明は特に用意されていない。プレイヤーは直感的に操作しつつ攻略していくことになる。
街中を歩いていると、突如巨大生物を見つけるのだが、そいつに捕まると一発でアウトなので、見つからないように物陰に隠れながら進んで行くことになる。また、街中にはそこら中にヘドロのような沼があり、足を踏み入れると逃げられなくなるので、ヘドロを避けつつ、巨大生物からも逃げなくてはならない。
驚く恐怖ではなく、背中からジワジワくる恐怖
このゲームは上でも述べた通り、画面内に余計な説明がなく、また操作も基本移動のみでたまにアクションがある程度で非常にシンプルだ。だが、シンプルだからこそ、よりリアリティが増し、巨大生物から逃げるというホラー要素が際立ち、臨場感を感じることが出来る。
特に無音の街中を歩いていると急に大きな振動が響き、仄暗い空からうっすらと巨大な生物の影が見えたときは非常にハラハラする。空から急に巨大生物に追いかけられるスリルは通常のホラーゲームとはまた違ったスリルを味わう事が出来る。
試遊した時は15分ほどプレイさせてもらったのだが、難易度自体はそこまで難しくなく、謎解き要素が少しあったので、アクションやアドベンチャーゲームが苦手な人でもカジュアルに遊べると思う。
また、ホラー感は確かにあるのだが、大きな音が出て驚かすようなホラゲ特有の要素というよりも、ジワジワ来る恐怖感、例えるなら深海の奥深くから何か黒い影がコチラに迫ってくるような、背中がゾワっとした感覚を味わうことが出来る。ごりごりのホラゲが苦手な人でも楽しめるのではないだろうか。
余談だが、ゲームショウで試遊を待っている時、案内をしてくれた人が、このゲームの開発者だったので、少しだけお話を聞かせて貰った。
このゲームの売りは「巨大生物から逃げるスリルを味わってほしい」とのこと。ストーリーに関しては、最初からしっかりとした物を用意するのではなく、ゲームの随所にあるテキストから読み取って考察するような感じにしたい(ソウルシリーズのようなイメージ)。巨大生物のデザインは、クトゥルフ神話を参考にした部分もあるとのこと。確かに顔の触手がソレっぽいなとは思った。
『STRANGE SHADOW』いかがだっただろうか。試遊した時はさわりの部分だけだったので、これからさらにブラッシュアップされていくと思われるが、ゲームのおおよその雰囲気は伝わっただろうか。巨大生物は現在公開されているヤツ以外にも登場するようなので、巨大生物から逃げ惑う恐怖を感じたい人は、ぜひこのゲームをチェックしてもらいたい。
既にSteamページは出来ているので、ウィッシュリストに登録して発売までゆっくり待とう。
『STRANGE SHADOW』Steamページ
2025年発売予定
価格未定
開発元「KOTAKE CREATE」
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