【遊戯王OCG】「アザミナスネークアイ」デッキレシピ及び展開について紹介!

遊戯王OCG

2024年7月27日に発売された新パック「RAGE OF THE ABYSS(レイジ・オブ・ジ・アビス)」に収録された「罪宝」を素材に融合召喚する新規テーマ「アザミナ」のデッキレシピ及び戦術について紹介したいと思う。さらに「アザミナ」と相性の良い「スネークアイ」を組み合わせた「アザミナスネークアイ」のデッキレシピとなる。「アザミナ」モンスターは「融合」モンスターしかなくメインデッキにカードを採用しなくていい点、妨害や展開に使える「罪宝」カードを素材に使える点から、「スネークアイ」と非常に相性が良い。

まだ、発売されたばかりでこれから研究の進むテーマではあるが、何戦か戦ってある程度オーソドックスな構成になったつもりなので、これから「アザミナ」デッキを作りたい人の参考になれば幸いだ

 

デッキレシピ

「スネークアイ」編成の最小ギミックに、「アザミナ」と素材となる「罪宝」を組み合わせたデッキレシピとなっている。ここで、環境で暴れに暴れている「デモンスミス」を何故採用していないかについて先に触れておく。これにはいくつか理由があるのだが、そこから説明しよう。

 

「デモンスミス」を採用しなかった理由

カードの価格が高い

そんなことかと思うかもしれないが、お金を掛けてカードを買う以上重要な問題だ。「デモンスミス」が強いテーマということに今さら議論するつもりはないが、それら必須カードが軒並み高い。トレーディングカードゲームである以上、お金を掛けてカードを買うのは仕方ないっちゃ仕方ないが、余程大富豪でもない限り少しでも安く済ませたいのが本音。それを踏まえて必須カードおよびシングルの参考販売価格。

■「デモンスミス」に必要なカード一覧

魔を刻むデモンスミス…2枚 2,800円×2=5,600円
紅涙の魔ラクリモーサ…1枚 1,000円
刻まれし魔ラクリモーサ…1枚 100円
刻まれし魔の鎮魂棺…1枚 100円
刻まれし魔の大聖棺…1枚 100円
刻まれし魔の詠聖…1枚 100円
魔轟神ルリー…1枚 3,000円
閉ザサレシ天ノ月…1枚 2,800円
永遠の淑女 ベアトリーチェ…1枚 100円

合計:12,900円

いや、たけぇよ!ブルジョワか!!

 

そうです。「デモンスミス」は高いんです。特に再録されていない「ルリー」とVジャンプのおまけの「ナンナ」が本当に高い。まぁどちらも近い内に再録されるはずなので、ある程度は安くなると思うが、それを差し引いても高い。今回はあくまで「アザミナ」デッキの紹介なので、それ以外のカードには極力お金を掛けない構成にした。お金は大事だよ。

 

今後規制になる可能性が高い

ご存じの方も多いと思うが、現「OCG」環境において「デモンスミス」の採用率はすさまじいものとなっている。分かりやすいところで言えば、つい先日行われたYu-Gi-Oh! World Championship 2024」のトップ4人すべてのデッキに「デモンスミス」カードが採用されていると聞けばその凄さも分かるだろう。『「デモンスミス」に非ずんば遊戯王に非ず』。

となるとこの後予想される展開は「リミットレギュレーション」による規制だ。「OCG」の歴史において様々カードが規制されているが、規制される理由としては、
・カードパワーが高すぎる
・先行ワンキルが容易に決まってしまう
・ほとんどのユーザーが使用して環境がそのテーマばかりになってしまう

などが挙げられる。
「デモンスミス」の場合、「効果があまりにも便利すぎてかつ容易に使えてしまうため、いろんなデッキに出張採用が行われ、環境のマンネリ化を引き起こしている」のが理由となり、近い将来(早ければ10月)には規制される可能性が高い。かつて出張枠で暴れた「勇者」や「クシャトリラ」を思われる動きだ。
となった場合、規制されることが分かっているカードをこのタイミングで採用するのも勿体ない。当然「アザミナ」や「スネークアイ」も規制されないとも限らないが、一旦は「デモンスミス」には触れないデッキ構成の方が今後のことも考えると健全だろう。

 

EXデッキがかつかつ

上でもお伝えした通り「デモンスミス」を採用した場合、EXモンスターカードを5枚も採用しないといけない。「アザミナ」カードをフルで投入した場合、4枚のEXモンスターカードが必要であるため、空き枠がほとんどなくなってしまう。当然「スネークアイ」もEXデッキで戦うデッキであるためさらに枠が厳しくなってしまう。そうなるとデッキレシピとしての個性が半減してしまい、せっかくの「アザミナ」カードの良さも伝わりにくくなってしまうので、「デモンスミス」は敢えて不採用としている。

 

確かに「デモンスミス」テーマのカードパワーはすさまじいが、「デモンスミス」が無かったとしても、展開力や妨害力、戦闘能力の強さは十分に高く、そこまで悲観する必要はないので安心してほしい。

 

採用カードについて

アザミナ

まずは「アザミナ」カードについて。カードの詳細や使い方は別記事が用意してあるので、そちらを参考にしてもらいたい。

「アザミナ」融合モンスターカードはそれぞれ1枚ずつ計4枚採用。「サーチ」「無効妨害」「戦闘補助」「除去妨害」「蘇生」などどれも優秀な効果を持っているので、満遍なく使っていきたい。また「アザミナ」魔法カードで墓地の「アザミナ」モンスターをデッキに戻す効果を持っているので、複数採用の必要があまりなく1枚までの採用としてい。

 

次に「アザミナ」魔法・罠カードについて。このカードが無いと「アザミナ」融合モンスターを場に出すことが出来ないので積極的に採用したいが、事故要員にもなるので一旦は下記の内容で考える。

聖なる薊花(通常魔法)…2枚
アザミナ・オフェイレーテス(速攻魔法)…1枚
アザミナ・ハマルティア(通常罠)…2枚

通常魔法の「聖なる薊花」はターン1制限がなく、複数引いても問題無いので2枚採用。通常罠の「アザミナ・ハマルティア」は、相手ターンに発動して妨害を行い、かつ墓地・除外の「罪宝」カードをデッキに戻せてデッキリソースの回復にも役立つため2枚採用。「罪宝」カードは「罪宝狩りの悪魔」や「原罪宝-スネークアイ」など、除外されるカードも多い為使いまわすことが出来る。一方で速攻魔法の「アザミナ・オフェイレーテス」は、相手ターン発動の「アザミナ・ハマルティア」と役割が若干被るので1枚採用とした。メインフェイズにしか打てず、バトルフェイズの追撃みたいなムーヴができないのも、若干マイナス点。

 

罪宝

「アザミナ」魔法・罠カードは、手札・フィールドの罪宝カードを素材に融合召喚するカードなので、「アザミナ」カードとのバランスは非常に重要。相性の良いカードを中心に採用を決めた。

 

罪宝の欺き「アザミナ」カードをサーチ出来る最重要カード。「アザミナ」カードがないと始まらないため3枚採用必須。仮に手札でダブったとしても、「アザミナ」カードの融合素材にも使えるので無駄が無い。エンドフェイズにフィールドに戻ってくるため、相手ターンに素材として再利用が出来る点も優秀(セット状態で素材にすると、場に戻ってくる効果は発動しないので注意)

 

罪宝狩りの悪魔…現制約カードで「黒魔女ディアベルスター」のサーチ兼1枚ドロー。「黒魔女ディアベルスター」からは
「罪宝の欺き」→アザミナ展開
「原罪宝-スネークアイ」→スネークアイ展開
その他の「罪宝」カード→妨害

と状況に合わせて引き入れ先を変えられる。今までは「黒魔女ディアベルスター」でしかセットできなく、さらにセットしたターンは発動出来ないため、既に「黒魔女ディアベルスター」が手札にいる場合はそこまでアドが取れるカードではなかったが、告死聖徒ルシエラーゴ」でサーチ出来るようになったため、「アザミナ」から「黒魔女ディアベルスター」経由の「スネークアイ」展開が出来るようになった。

 

原罪宝-スネークアイ…言わずと知れた「スネークアイ」初動カードの1枚。「スネークアイ・エクセル」が制限となってしまい、初動が弱くなってしまったので3枚採用。そのまま使ってもいいが、このデッキは召喚権をあまり使わないので、①の効果は使わずに「アザミナ」カードの融合素材で墓地に送ってしまえば、②の墓地効果でエクセルサーチからの召喚としても使える。

 

微睡の罪宝-モーリアン…今まで採用はされていなかったカードだが、「アザミナ」融合モンスターが全てレベル5以上の幻想魔族モンスターの為、墓地からのセット効果を容易に発動できるようになった。これにより「アザミナ」融合素材に使ったとしても、実質ノーコストで使う事ができ、相手ターンにはそのまま妨害カードとして活用。除外されても「アザミナ・ハマルティア」でデッキに戻すことが出来るので、優秀な「罪宝」カードとなった。

  

原罪のディアベルゼ

やはり「黒魔女ディアベルスター」のライバルポジション(と思われる)「原罪のディアベルゼ」はいつか採用したいと思い続けていたのだが、「罪宝」カードを多く採用されているこのデッキレシピでは、特殊召喚も容易と考えらえるので、今回遂に採用する運びとなった。「アザミナ・ハマルティア」でも「原罪のディアベルゼ」が向き合ったラストが描かれているので、おそらく「アザミナ」勢力とは敵対する関係にあると推察する。となると、ライバル同士である「ディアベルスター」と「ディアベルゼ」が共闘するというお約束展開になる可能性も十分に考えられるのだ。これは熱い、採用せざるをえまい。まぁ使うのは「アザミナ」デッキなんですけどね。

 

原罪のディアベルゼ実質ロマンカードみたいな扱いとなっているが、そんなことはなく相性がいい点もある。このカード自体のパワーはもちろん強力だが、③の破壊効果の対象を自分フィールドの「アザミナ」融合モンスターを対象にすることで、破壊時のサーチ効果を誘発するといった使い方も出来る。

 

廻る罪宝「原罪のディアベルゼ」を呼べるこのデッキ唯一のカード。そのまま場に出してもいいが、手札に呼んだ時点で特殊召喚が出来るので、出来ればそちらを選択したい。再セット効果は「原罪のディアベルゼ」のカード破壊効果を自身のセットカードエスケープして、相手カードのみ破壊するといった芸当が可能。

 

展開について

まず目指すのは、万能無効の「背信聖徒シルヴィアを立てつつ、スネークアイ盤面を作ることだ。早々に立てることが出来れば、ニビルケアになり、相手ターンのライストや拮抗勝負も無効にすることが出来る。そこを基本展開とし、手札の状況に合わせてプラスアルファを目指そう。

 

①「黒魔女ディアベルスター」からの展開ルート

初動:「黒魔女ディアベルスター」、手札1枚

・手札を1枚捨て「黒魔女ディアベルスター」を特殊召喚。効果で「罪宝の欺き」をセット。
「罪宝の欺き」を発動し「黒魔女ディアベルスター」をリリースして「聖なる薊花」をサーチしてそのまま発動。「聖なる薊花」を素材に「告死聖徒ルシエラーゴ」を融合召喚
・「告死聖徒ルシエラーゴ」の効果で「原罪宝-スネークアイ」をサーチ
・「告死聖徒ルシエラーゴ」をデッキに戻して「聖なる薊花」を手札に戻す
・「聖なる薊花」を発動して「原罪宝-スネークアイ」を素材に「背信聖徒シルヴィア」を融合召喚
・「原罪宝-スネークアイ」の墓地効果で「黒魔女ディアベルスター」をデッキに戻し、「スネークアイ・エクセル」をサーチ。
・「スネークアイ・エクセル」を召喚

~「スネークアイ」展開(略)~

・エンドフェイズに「罪宝の欺き」を墓地からセット

 

最終盤面:「背信聖徒シルヴィア」の何でも無効、スネークアイ盤面(相手ターンアポロウーサ、墓地効果咎姫など)

なんでも無効の「シルヴィア」を立たせつつ、基本的な「スネークアイ」盤面を目指した展開。これに手札誘発や「罪宝」カードによる妨害、「アザミナ」カードによる相手ターン融合召喚を狙う。

 

②「罪宝の欺き」からの展開ルート

初動:「罪宝の欺き」、モンスターカード1枚、手札1枚

・「罪宝の欺き」を発動し手札のモンスターをリリースして「聖なる薊花」をサーチしてそのまま発動。「聖なる薊花」を素材に「告死聖徒ルシエラーゴ」を融合召喚
・「告死聖徒ルシエラーゴ」の効果で「罪宝狩りの悪魔」をサーチして発動。「黒魔女ディアベルスター」をサーチ
・手札を1枚捨てて「黒魔女ディアベルスター」を特殊召喚。効果で「原罪宝-スネークアイ」をセット
・「告死聖徒ルシエラーゴ」と「黒魔女ディアベルスター」でリンク2召喚
・墓地の「告死聖徒ルシエラーゴ」をデッキに戻して「聖なる薊花」を手札に戻す。
・「聖なる薊花」を発動して「原罪宝-スネークアイ」を素材に「背信聖徒シルヴィア」を融合召喚
・「原罪宝-スネークアイ」の墓地効果で「黒魔女ディアベルスター」をデッキに戻し、「スネークアイ・エクセル」をサーチ。
・「スネークアイ・エクセル」を召喚

~「スネークアイ」展開(略)~

・「罪宝狩りの悪魔」の墓地効果で「原罪宝-スネークアイ」をデッキに戻して1ドロー
・エンドフェイズに「罪宝の欺き」を墓地からセット

 

最終盤面:「背信聖徒シルヴィア」の何でも無効、リンク2モンスター(リトルナイトなど)、スネークアイ盤面(相手ターンアポロウーサ、墓地効果咎姫など)

「罪宝の欺き」が手札にあれば、「黒魔女ディアベルスター」の効果を「スネークアイ」展開に回せるようになり、①の展開から更にリンク値を伸ばすことが出来る。

 

③スネークアイの初動カードが手札にある場合

初動:「罪宝の欺き」、「スネークアイ・エクセル」、モンスターカード1枚

・「罪宝の欺き」を発動し手札のモンスターをリリースして「聖なる薊花」をサーチしてそのまま発動。「聖なる薊花」を素材に「告死聖徒ルシエラーゴ」を融合召喚
・「告死聖徒ルシエラーゴ」の効果で「アザミナ・ハマルティア」をサーチ
・「スネークアイ・エクセル」を召喚。効果で「蛇眼の炎燐」をサーチしてそのまま特殊召喚
・「蛇眼の炎燐」の効果で「原罪宝-スネークアイ」をサーチ
・「告死聖徒ルシエラーゴ」と「蛇眼の炎燐」でリンク2召喚。「蛇眼の炎燐」の墓地効果で永続魔法として置く
・墓地の「告死聖徒ルシエラーゴ」をデッキに戻して「聖なる薊花」を手札に戻す。
・「聖なる薊花」を発動して「原罪宝-スネークアイ」を素材に「背信聖徒シルヴィア」を融合召喚

~「スネークアイ」展開(略)~

・「アザミナ・ハマルティア」をセットしてターンエンド
・エンドフェイズに「罪宝の欺き」を墓地からセット

 

最終盤面:「背信聖徒シルヴィア」の何でも無効、リンク2モンスター(リトルナイトなど)、スネークアイ盤面(相手ターンアポロウーサ、墓地効果咎姫など)、「アザミナ・ハマルティア」から「飢渇聖徒エリュシクトーン」で相手カードを墓地送り

「罪宝の欺き」が手札にあり、さらに「篝火」や「エクセル」などスネークアイ初動があれば、「告死聖徒ルシエラーゴ」のサーチ効果を他のカードに回して、相手ターン「アザミナ」モンスター召喚による妨害を狙える。

 

このように手札の状況によって展開ルートが異なるが、それにより多少の妨害であればある程度貫通できるほどの展開力を見せることが出来る。

 

デッキの特徴

貫通力の高さ

このデッキは「アザミナ」と「スネークアイ」2つのテーマを複合したテーマとなっている。そのため、片方のテーマが止められたとしても、もう片方のテーマで展開を続けることが出来るので、デッキ全体の貫通力が非常に高い。仮に「アザミナ」展開に妨害を打ってもらえれば、「スネークアイ」展開を滞りなく実施する事が出来る。そもそも相手ターンに魔法を無効に出来るカードは無いため、初手「背信聖徒シルヴィア」が場に出てしまえば、後の展開もやりやすくなる。

 

増G・ドロバ受けが改善

展開系のデッキはどうしても「増殖するG」「ドロール&ロックバード」が苦手であり、「スネークアイ」に関しても同様の事が言える(スネークアイはドロバは比較的得意ではあるが)。しかし「アザミナ」テーマであれば少ない特殊召喚で1~2妨害を立てることは可能なので、増Gを受けた時の緊急プランは用意しておきたい。

例えば「聖なる薊花」を発動したタイミングで「増殖するG」を打たれた場合、手札にモンスターカードが1枚でもあれば、

・「告死聖徒ルシエラーゴ」を融合召喚(1ドロー)
・「告死聖徒ルシエラーゴ」の効果で「アザミナ・ハマルティア」をサーチしてセット
・モンスターを召喚し「告死聖徒ルシエラーゴ」とリンク召喚「リトルナイト」で(1ドロー)
・「アザミナ・ハマルティア」をセットしてターンエンド
・相手ターンに「アザミナ・ハマルティア」を発動して「背信聖徒シルヴィア」を融合召喚

相手2枚ドローから計2妨害立てることが出来る。まぁそれでもきついことはきついが無いよりはマシだろう。また、その他の「アザミナ」カードを素引きしていれば、「飢渇聖徒エリュシクトーン」などの妨害効果も期待できる。このあたりは「デモンスミス」を採用したテーマには無い強みなので、存分に活かしていきたい。

 

 

現在使用している「アザミナスネークアイ」デッキの「デッキレシピ」の紹介については以上だ。今後も対戦を繰り返してデッキ改善が出来ないか模索してみる。特にEXデッキは今までも経験で相性の良いカードを選んではいるものの、ここは改善の余地があると思っており、注力していきたい。またデッキが更新されたらブログを上げようと思うので、もし相性の良いカードがあればぜひコメントで教えてほしい。

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