2023年11月25日、遊戯王OCGの新パック『TERMINAL WORLD(ターミナル・ワールド)』 が発売された。このパックは、2008年に発売されていた100円玉を握りしめて遊ぶ筐体型ゲーム機「デュエルターミナル」のテーマが収録されている。
TERMINAL WORLDに収録されたテーマは「氷結界」「ジェネクス」「インフェルノイド」「霊獣」の4種。程度の違いはあれど、現環境で戦うのが(ちょっと、いやかなり)厳しい古参テーマではあったのだが、今回のパックで4枚ずつ新規カードを貰えたことで、現代遊戯王でも十分に戦える力をもらえた。KONAMIさんありがとう。
特に、氷結界やインフェルノイドは環境入り出来るくらいのスペックはあるので、今後の遊戯王OCG環境は注視していきたい。
そのインフェルノイドについてだが、マスターデュエルでも遊んでいたこともあり、個人的に注目している。インフェルノイドと言えば、墓地のモンスターを除外してモンスターを特殊召喚するテーマで、墓地肥やしてなんぼといった、「隣の芝刈り」「モンスターゲート」「名推理」という3大墓地肥やしカードを愛する60枚デッキが有名である。
と、インフェルノイドの新規カードを眺めながらせっかくパックも買ったことだし、試しにデッキを組んでみようかと思った矢先、ふととあるカードが目についた。
インフェルノイド・デカトロン
炎属性、レベル1
インフェルノイド・フラッド
炎属性、リンク4
これスネークアイと組めるのでは…?
蛇眼ノイド「スネークアイインフェルノイド」デッキの特徴
というわけで組んでみた「スネークアイインフェルノイド」、通称蛇眼ノイド。スネークアイの先行展開力と継戦能力の高さ、そしてインフェルノイドの後攻捲り性能を高めたデッキだ。
特徴としては
- メインはスネークアイによる展開力と先行制圧力
- インフェルノイドによる後攻捲り、墓地肥やし兼デッキ圧縮
- 40枚編成による手札事故の軽減
を意識したデッキとなっている。
デッキ枚数を40枚にした理由は、あくまでメインはスネークアイなので、初手にしっかりとキーカードを引けるようにデッキ枚数は必要以上に増やさない、という事を意識している。初手にインフェルノイドが複数来てしまうと、先行盤面を作るのに苦労するからだ。また、インフェルノイドの魔法・罠は純正インフェルノイドを複数枚投入していないと若干使いにくいため、今回は採用していない。
決して新パックを買ったばかりでインフェルノイドの枚数が全然足らないとか、墓地肥やしカードを全く持ってないとか、そういうわけではない。お財布にも優しいデッキなのだ。
デッキのキーカード解説
ここからは、キーカードの解説、デッキ構成、展開方法について紹介する。
スネークアイやインフェルノイドに興味のある人、これから組んでみようと思っている人は参考にしてもらいたい。なお、あくまで自分が持っているカードを前提の上でデッキを組んでいるため、最適解ではないので、ご了承いただきたい。だって篝火高いんだよ。
まずはスネークアイから。手札・デッキからのリクルートからの横並び展開、さらに相手モンスターの奪取が得意なテーマだ。
スネークアイ・エクセル
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 ①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから炎属性・レベル1モンスター1体を手札に加える。 ②:このカードを含む自分フィールドの表側表示カード2枚を墓地へ送って発動できる。手札・デッキから「スネークアイ・エクセル」以外の「スネークアイ」モンスター1体を特殊召喚する。
スネークアイのメインエンジンであり、初動でもある。このカードにアクセスできないと何も始まらないため3積み必須。サーチできるカードが、炎属性レベル1のため、他テーマのヤツも呼べる交友関係の広い陽キャタイプ。このカードをサーチできるカードを積めるだけ積みたいところ。
スネークアイ・オーク
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 ①:このカードが召喚・特殊召喚した場合、自分の墓地・除外状態の炎属性・レベル1モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加えるか特殊召喚する。 ②:このカードを含む自分フィールドの表側表示カード2枚を墓地へ送って発動できる。手札・デッキから「スネークアイ・オーク」以外の「スネークアイ」モンスター1体を特殊召喚する。
墓地のモンスターを釣り上げる効果も優秀だが、除外モンスターも対象に取れるのもかなり良く、除外されたインフェルノイド・デカトロンやジェット・シンクロン、墓穴くらったお仲間を復活させることが出来る。スネークアイの大量展開はだいたいこいつのせい。
蛇眼の炎燐(スネークアイズポプルス)
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがドロー以外の方法で手札に加わった場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「スネークアイ」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
③:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを永続魔法カード扱いで元々の持ち主の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
「PHANTOM NIGHTMARE」で追加実装された新規スネークアイのアイドルモンスター。メチャクチャ便利。3つの効果がどれも優秀すぎで、エクセルでサーチしてそのまま展開できるのが偉すぎる。ディアベルスターの魔力を勝手に吸っているだけのことはある(※)。席を取られたスネークアイ・ワイトバーチが恨めしそうにこちらを見ている。素引きしてしまうと若干処理に困るため、2積みとしている。
※公式設定資料画像から。右上にディアベルスターの魔力を寝ている間に吸っているポプルスの姿が。
蛇眼の炎龍(スネークアイズフランベルジュドラゴン)
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分か相手のフィールド(表側表示)・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを永続魔法カード扱いで元々の持ち主の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
②:相手ターンに、フィールドの永続魔法カード扱いのモンスターカード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
③:このカードが手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。自分の墓地から炎属性・レベル1モンスター2体を特殊召喚する。
スネークアイの親玉。なのになぜかドラゴン族(下級スネークアイは炎族)。恐らくブルーアイズホワイトドラゴンを意識してのことだとは思う。相手モンスターを永続魔法カードにして拘束し、その後自陣に特殊召喚する心変わり内蔵モンスター。また墓地に行くと子分を2体墓地から復活させることが出来る。消したら増えるよ。パワー系ドラゴンに見えてサポートに特化した能力のため、一家の大黒柱のような存在。
黒魔女ディアベルスター
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「罪宝」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
③:このカードが相手ターンに手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。自分の手札・フィールドからカード1枚を墓地へ送り、このカードを特殊召喚する。
次代のOCGストーリーを担うエースモンスター。のはずだが、その出張性能の高さゆえ、今はレスキュー任務に勤しむ毎日。レベル7闇属性攻撃力2500と、どこかの看板モンスターを意識したステータスとなっている。サーチ効果が最近流行りのうらら貫通なのもポイント高い。スネークアイデッキでも専ら展開と妨害のサポートと、こちらも一家を支える肝っ玉かあちゃん。
ここからはチームインフェルノイドの紹介。デッキ枚数に限りがあり、インフェルノイドが大量に手元に来ると事故要因となるため、必要最低限の採用となる。
インフェルノイド・デカトロン
①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「インフェルノイド・デカトロン」以外の「インフェルノイド」モンスター1体を墓地へ送る。このカードは、レベルがそのモンスターのレベル分だけ上がり、そのモンスターの元々のカード名・効果と同じカード名・効果を得る。
スネークアイ一家に出張するために、煉獄の世界からやって来たインフェルノイドの稼ぎ頭。炎属性レベル1のため、エクセルのサーチや、原罪宝スネークアイから呼び出せる。墓地肥やし効果には(何故か)名称指定のターン1制限がないため、蘇生すればするだけデッキ圧縮とインフェルノイドの弾を補充できる。自分のターンに下級インフェルノイドを墓地に落とせば、フィールド除去。リリスやネヘモスを墓地に落とせば無効も出来る妨害のプロ。
インフェルノイド・リリス
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、自分の手札・墓地の「インフェルノイド」モンスター3体を除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚した時に発動できる。「煉獄」カード以外のフィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
②:1ターンに1度、このカード以外のモンスターの効果が発動した時、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。その発動を無効にし除外する。
チームインフェルノイドのエースの一人。特殊召喚時魔法・罠全破壊という豪快な効果を持っており、バック除去手段に乏しいスネークアイの頼れる大嵐枠。自身の伏せカードが巻き込まれないように注意。モンスター効果も無効にして除外してくれるのも便利すぎる。
インフェルノイド・ネヘモス
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、自分の手札・墓地の「インフェルノイド」モンスター3体を除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚した時に発動できる。フィールドの他のモンスターを全て破壊する。
②:1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した時、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。その発動を無効にし除外する。
もう一人のチームインフェルノイドのエースモンスター。特殊召喚時にすべてのモンスターを破壊するブラホ枠。こちらは魔法・罠を無効にしてくれるので、リリスと対になっている。スネークアイは能動的に相手のフィールドを破壊するカードがない為、ネヘモスをはじめ、チームインフェルノイドの除去効果は積極的に活用したい。
続いてエクストラモンスターの紹介。モンスター効果の依存度が高いこのデッキにおいて、何を採用するかによって、デッキの強さがそのまま決まる重要な枠。シンクロ、エクシーズ、リンクといろんなモンスターを採用できるため、決闘者の好みが強く表れるが、お財布事情にも大きく左右される。
賜炎の咎姫
効果モンスター2体以上
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は炎属性モンスターしか特殊召喚できない。
②:自分メインフェイズに発動できる。自分の墓地から炎属性モンスター1体を特殊召喚する。
③:このカードが墓地に存在する状態で、相手フィールドにモンスターが特殊召喚された場合、自分フィールドの炎属性モンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、このカードを特殊召喚する。
2023年の10月に初のOCGとマスターデュエルの同時実装となった炎属性の汎用リンクモンスター。炎属性を扱うテーマであればどこにでも採用されるその姿は、まさに炎サーの姫。このデッキでも、今まで墓地蘇生が難しかったフランベルジュドラゴンの蘇生や、デカトロンの蘇生など、デッキパワーをワンランク押し上げた。墓地蘇生は炎属性限定なところもまさに炎の姫の名にふさわしい。
揚陸群艦アンブロエール
効果モンスター2体以上
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの攻撃力は、お互いの墓地のリンクモンスターの数×200アップする。②:このカードが破壊された場合、自分または相手の墓地のリンク3以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。③:このカードが墓地に存在し、フィールドのリンク3以下のモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
賜炎の咎姫の登場により、ストレージからショーケースへと大出世を果たしたシンデレラ軍艦。リンク4の汎用炎属性がこいつしかいなかったのでやむなく採用したが、よくよく見ると咎姫とかなりシナジーがあり、むしろ今までなんで注目されていなかったのかが不思議。まぁ対抗馬がウーサといった強力なリンク4が多いからだろう。
インフェルノイド・フラッド
「インフェルノイド」モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手がモンスターを特殊召喚する際に、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを除外する。
②:自分の墓地からカードが除外された場合に発動できる。フィールドのカード1枚を除外する。
③:L召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。デッキから「インフェルノイド」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
TERMINAL WORLDで新規実装された待望のインフェルノイドリンクモンスター。インフェルノイドの召喚には場のレベルが影響するため、レベルが無いテーマリンクモンスターは、インフェルノイド使いが喉から手が出るほど欲しかった存在。スネークアイにインフェルノイドを採用した理由の一つがコイツ。破壊されてもネヘモスで全て壊すんだ。
フォーミュラ・シンクロン
チューナー+チューナー以外のモンスター1体
このカードの②の効果は同一チェーン上では1度しか発動できない。①:このカードがS召喚に成功した時に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。②:相手メインフェイズに発動できる。このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚する。
ドローは正義のシンクロチューナー。ジェット・シンクロンとスネークアイでとりあえず作っとけ枠。召喚口上言いたい枠の一つ。フランベルジュドラゴンを素材にバロネスを召喚する時、相手ターンにシンクロすることで、フランベルジュの墓地蘇生効果を相手ターンに使えるため、小回りが効く。
S:Pリトルナイト
効果モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが融合・S・X・Lモンスターのいずれかを素材としてL召喚した場合、自分か相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。このターン、自分のモンスターは直接攻撃できない。
②:相手の効果が発動した時、自分フィールドのモンスターを含むフィールドの表側表示モンスター2体を対象として発動できる。そのモンスター2体をエンドフェイズまで除外する。
最近はどのデッキでも見かける汎用除去モンスター。敵対関係であるはずのI:Pマスカレーナとは特に仲が良く、マスカレーナの効果での相手ターン除去、さらに効果をトリガーにお互いのモンスターをエンドフェイズまで除外する所業は犯罪の域(犯罪者を取り締まる存在のはずなのに…)とは言えこのデッキではその力を十二分に使っているので、大きな声では言えない。今後ともお世話になります。
最後に魔法・罠カードについて。インフェルノイドカードはテーマ依存が強いため不採用。罪宝・スネークアイカードを中心に紹介する。
罪宝狩りの悪魔
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分のデッキ・墓地から「ディアベルスター」モンスター1体を手札に加える。
②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、「“罪宝狩りの悪魔”」以外の自分の墓地・除外状態の「罪宝」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードをデッキの一番下に戻す。その後、自分は1枚ドローする。
ディアベルスターモンスターカードをサーチする魔法カードなのだが、現状では黒魔女ディアベルスターしかいないため、実質専用サーチ。墓地効果でドローができるため、ディアベルスター素引きよりこっちを引いたほうが実は嬉しい。ディアベルスターの出張性能が高いため、一緒に採用されるケースが多い。制限がかかるとしたらまずはこっちだろう。
原罪宝スネークアイ
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカード以外の自分フィールドの表側表示カード1枚を墓地へ送って発動できる。手札・デッキから炎属性・レベル1モンスター1体を特殊召喚する。
②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「スネークアイ」モンスターか「ディアベルスター」モンスター1体を対象として発動できる。デッキから炎属性・レベル1モンスター1体を手札に加える。その後、対象のモンスターをデッキの一番下に戻す。
炎属性レベル1をリクルート出来るスネークアイの最重要魔法カード。ディアベルスターでこれをサーチ出来れば、そこからエクセルを呼び出して展開出来る。炎属性レベル1であれば何でも良いため、キーカードがあるRACE、炎王への出張パーツの一つであり、ジェット・シンクロンなど汎用カードも呼べる。蛇眼ノイドではエクセルかデカトロンの二択となるケースが多い。
スネークアイ追走劇
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札・デッキ・墓地から「ディアベルスター」モンスター1体を永続魔法カード扱いで元々の持ち主の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
②:自分・相手のエンドフェイズに、墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの永続魔法カード扱いのモンスターカード1枚を対象として発動できる。そのカードを特殊召喚する。
「PHANTOM NIGHTMARE」で登場したスネークアイテーマの新カード。今までディアベルスターからスネークアイルートしかなかったのが、このカードでスネークアイからディアベルスターをサーチ出来るようになった画期的カード。エンドフェイズにディアベルスターを特殊召喚するため展開には使えないが、妨害カードをセットする分には全く問題ないため、純正スネークアイ使いには非常に有り難い。イラストもコミカルで面白い。
裏切りの罪宝 シルウィア
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分の手札・フィールド(表側表示)から「ディアベルスター」モンスター1体を墓地へ送り、フィールドの表側表示カード1枚を対象として発動できる。そのカードの効果を無効にする。
②:自分の「ディアベルスター」モンスターまたは自分の「罪宝」魔法・罠カードの効果の発動にチェーンして、相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、墓地のこのカードを除外して発動できる。その相手の効果を無効にする。
ディアベルスターがいる時のみ使えて、表側カードを無効に出来るカード。表側であればモンスター、魔法、罠何でも使えるため有効範囲はかなり広い。発動後ディアベルスターは墓地に送られるが、その後自身の効果で墓地から蘇生できるためそこまで気にはならない。ただし、墓地に落ちた瞬間に、墓穴やビーステッドを打たれると悲しい気分になるので要注意。
睨み統べるスネークアイズ
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドの「スネークアイ」モンスターのレベルの合計が2以上の場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手のフィールド(表側表示)・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを永続魔法カード扱いで元々の持ち主の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
●自分・相手フィールドの永続魔法カード扱いのモンスターカード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
相手モンスターを永続魔法扱いで除外できるカード。サーチ手段がなかったので、今までは採用を見送っていたが、ポプルスのお陰で用意にサーチ出来るようになった。ホント出来る子。下手に破壊して墓地に送られると仕事してしまうカードが多すぎる現代遊戯王において、永続魔法として縛っておくのは実はかなり有効。魔法ゾーンも潰せるので一石二鳥。
デッキレシピ
これが蛇眼ノイドのデッキレシピだ。インフェルノイドの枚数を抑えつつ、最低限回せるスネークアイカードを採用した。増Gやニビルなど手札誘発は環境に合わせて適宜入れ替えたい。本来は篝火3積みしたいところだが、一枚3,000円は高いって。代わりにワンチャンを入れているが、再録待ってます、KONAMIさん。
展開ルートについて
ここからは、蛇眼ノイドの展開についていくつか紹介していく。採用数の多いカードを引いた場合、どのように先行盤面を作るかについてまとめた。
黒魔女ディアベルスター+手札1枚初動
初手に引く確率…57% ※罪宝狩りの悪魔を含む
最終盤面(妨害6回)
アポロウーサ…モンスター効果無効(3回)
睨み統べるスネークアイズ…相手モンスターを永続魔法扱いで奪う
咎姫…相手特殊召喚後に互いのモンスター破壊
アンブロ…リンク3以下破壊時相手フィールドカード破壊
ディアベルスターから始める展開ルート。エクセルが手元にない場合、原罪宝スネークアイからスネークアイ展開に繋げる。ディアベルスターが最終盤面に残らないので、睨み統べるスネークアイズをセット。次ターンにディアベルスターを持って来るため、相手ターンのポプルスのサーチは追走劇が良さそう。ちなみにこのルートの場合、召喚権が余るので、ジェットシンクロンを使ってフォーミュラシンクロンによるシンクロ召喚や、デカトロンによる上振れ展開も狙える。
展開ルート
手札を1枚捨ててディアベルスターSS→原罪宝スネークアイをセット後発動→ディアベルスターをコストにエクセルSS→ポプルスサーチ後SS→睨み統べるスネークアイズサーチ→ポプルスでリンクリボーLS→ポプルスを永続魔法扱いで置く→エクセルEFでリンクリボー素材でオークリクルート→オークEFでエクセル吊上げ→オークEFでポプルス素材にフランベルジュリクルート→フランベルジュとエクセルでマスカレLS→フランベルジュの効果でエクセルとオークを吊上げ→マスカレとオークで咎姫LS→咎姫EFでフランベルジュ吊上げ→フランベルジュEFでマスカレを永続魔法扱いで置く→咎姫とエクセルでアンブロLS→睨み統べるスネークアイズをセット ターンエンド
相手ターン開始時
フランベルジュEFでマスカレをSS→相手メインフェイズにマスカレEFでアンブロ、マスカレ、フランベルジュを素材にウーサLS→フランベルジュEFでエクセル、オーク吊上げ→エクセルEFで炎属性レベル1サーチ、オークEFでポプルス吊上げ→ポプルスEFでスネークアイ魔法・罠サーチ
スネークアイ・エクセル1枚初動
初手に引く確率…33%
最終盤面(妨害7回)
フラッド…相手特殊召喚時無効&除外+破壊時ネヘモス特殊召喚して全破壊
アポロウーサ…モンスター効果無効(3回)
デカトロン…リリスコピーによるモンスター効果無効&除外
咎姫…相手特殊召喚後に互いのモンスター破壊
スネークアイからデカトロンにアクセスし、フラッドをLSする展開。魔法・罠無効にしたい場合は相手ターンにネヘモスを墓地に落とす。デカトロンは墓地肥やし兼デッキ圧縮に繋がるため、その後の継戦能力が上がる。この展開ルートの場合、ディアベルスターにアクセス出来なくなるため、ポプルスのサーチ先を原罪宝スネークアイではなく、追走劇にしてもOK。
展開ルート
エクセルNS→ポプルスサーチ後SS→原罪宝スネークアイサーチ→ポプルスでリンクリボーLS→ポプルスEFで自身を永続魔法扱いで置く→原罪宝スネークアイEFリンクリボーを素材にデカトロンリクルート→デカトロンEFインフェルノイド墓地落とし→エクセルEFデカトロン素材でオークリクルート→オークEFでデカトロン吊上げ→デカトロンEFインフェルノイド墓地落とし→オークEFでポプルス素材にフランベルジュリクルート→フランベルジュとデカトロンでマスカレLS→フランベルジュの効果でエクセルとデカトロンを吊上げ→デカトロンEFインフェルノイド・ヴァエル墓地落とし→マスカレとエクセルで咎姫LS→ヴァエルEFで墓地のインフェルノイド2体を除外しSS→咎姫EFでフランベルジュ吊上げ→フランベルジュEFでマスカレを永続魔法扱いで置く→咎姫とデカトロンでフラッドLS ターンエンド
相手ターン開始時
フランベルジュEFでマスカレをSS→相手メインフェイズにマスカレEFでマスカレ、フランベルジュ、ヴァエルを素材にアポロウーサをLS→フランベルジュEFでオーク、デカトロン吊上げ→オークEFでポプルス吊上げ→デカトロンEFでリリス墓地落とし→ポプルスEFでスネークアイ魔法・罠サーチ
デッキの弱点
このデッキの強みはその展開力と継続的に戦うことが出来る粘り強さにあると思う。スネークアイはリンク主体の為、インフェルノイドの召喚条件に左右されず、除外効果の少ないスネークアイをインフェルノイドがカバーすることが出来る。一方でこのデッキの弱点もあるため、そこについても触れて起きたい。
①手札誘発に弱い
これはどのデッキにも言えることだが、このデッキは特に手札誘発に弱い。スネークアイのリクルート効果は自身と場のカード1枚をコストに発動するので、これを無効化されると2枚のディスアドバンテージが発生してしまい、展開が止まってしまうケースもある。また、墓地蘇生効果が多いため、ディメンション・アトラクター、DDクロウといった除外誘発にも弱い。墓穴、抹殺などの対応策の用意や、展開力は落ちるが、序盤にデカトロンでリリスを落とせばモンスター効果誘発を抑えることが出来るので、状況に応じて対応したい。
②火力が低め
コントロール寄りのデッキの為、全体的にモンスターの火力が低め。先行盤面の妨害が不十分で返しのターンにとどめを刺せないと、相手のデッキ次第ではそのままリーサルまで持っていかれることもある。ライフという大前提がある以上、火力はいつの時代でも正義なのだ。今回インフェルノイドを組み合わせた理由に、火力サポートの面もあるので、しっかり先行盤面で相手の妨害を行った後、逃さずリーサルまで持っていきたい。
その他に相性のいいカード
デッキレシピに含まれていないカードで相性の良いカードもいくつか紹介したい。炎属性やレベル1に関するカードであれば、様々なシナジーが考えられるので、今後の新規カードにも注目してきたい。
炎魔刃フレイムタン
炎属性モンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カードは相手の効果では破壊されない。
②:自分の除外状態の炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの効果を発動できない。
漫画「ocgストラクチャーズ 7巻」に同梱された汎用リンクモンスター。①の効果はバックカードの保護だが、このデッキではそこまで活用する機会はなさそうだ。本命は②の効果。インフェルノイドを採用したことで除外機会がかなり増え、このカードで素材となったカードを戻す効果が強力。また墓穴などで除外されたフランベルジュドラゴンを戻すことにも使えそうだ。問題はカードの入手方法か…(再販待ってます)
ファイヤー・バック
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。 ①:自分の墓地の炎属性モンスター1体を対象として発動できる。自分の手札を1枚選んで墓地へ送り、対象のモンスターを特殊召喚する。 ②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地・除外状態の炎属性モンスター3体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻す。その後、自分は1枚ドローする。
こちらも炎属性サポートカード。①墓地に行って回収しにくい咎姫などオークで吊上げが難しいモンスターを特殊召喚できる。手札に来たインフェルノイドを使えば無駄もなくなる。さらに②の効果は除外されたインフェルノイドを戻し、デカトロンの効果を再度使うことが出来る。インフェルノイドの枚数がそこまで多くないこのデッキにとって、弾を補充できるのはありがたい。後①の後にすぐ②が使えるのも優秀。
その他に相性の良いカードがあれば是非コメントで教えてほしい。
蛇眼ノイドデッキいかがだっただろうか。元々地力のあったインフェルノイドが新規カードによって復活。さらに出張性の高いスネークアイが加わったことで、さらに盤石なデッキになったと思う。恐らく巷では60枚デッキ編成が主流になっていくかと思うが、40枚デッキでも十分に戦う事が出来るので、ぜひ試してみてほしい。また、ディアベルスターは恐らく今後OCGでもメインテーマになると思われるので、今後の新規カードの動向も注目していきたいところだ。
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